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中国製マイクロプロセッサと知財と政治のゴタゴタ

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なぜかあまり日本では話題になってないようですが、中国製マイクロプロセッサGodson-2に関する記事

現状は、0.18μmプロセスで400-500Mhzですが、年内には0.13μmプロセスまで行けそうだということです。

命令セットはMIPSとほぼ互換のようですが、MIPS社とライセンス契約結んでるわけではないので、知財上の問題が生じそうな懸念があるとのこと。

記事中では最新プロセスでの製造を可能にするために、TSMC(台湾の半導体メーカー)に製造委託するという可能性も示唆されており、そうすると(大陸)中国が台湾にアウトソースするという、いかにも政治的にもゴタゴタしそうな話ではあります。

しかし、中国がWintel無視して、紅旗Linux+Godsonを国内標準にしてしまうと、世界のIT市場構造にもけっこうインパクトがあるんではないでしょうか。

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