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パソコン自分史(2) 日本で最初のパソコン番組の司会をする

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テレビ東京が、東京12チャンネルからテレビ東京になった1981(S56)年10月から日本で最初のパソコン番組「パソコン最前線」が始まった。司会を私と当時成蹊大学教授だった高橋三雄先生が交代で担当した。アシスタントは今では株で有名な相原友子さん。提供はNECで、日曜日の朝6:30から30分というとんでもない時間帯だったが視聴率は6%くらい行ったという。
今でも記憶が鮮明なのは、日本ソフトバンクというソフトの流通業を立ち上げようとしていた孫正義さんを、私はなんとか応援しようとしていた。パソコンを使うのにBASICを覚えていたのではみんな挫折してしまう。アメリカのようにソフトを買って使う文化を作らねばだめだと思っていたからだ。孫さんは大阪のエレクトロニクスショーのブースを買占め、そこにNECのPCー8001を置いた。そしてソフトハウスに呼びかけた。「みなさん、ソフトだけ持ってきてください。場所は私が提供しますから」と。お金のなかったゲームソフトやビジネスソフトのメーカーは大喜びして大阪へ向かった。それをテレビ東京に取材してもらって、パソコン最前線で放送した。それから日本ソフトバンクは大躍進することになる。

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