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プログラミングでメシが食えるか!?

採用面接

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このところProDHCP関連などで外出が多く、今日は久しぶりに午前中は会社でした。中途採用の最終面接ということで、IT事業部メンバーが是非採用したいという人と面談しました。

もともとIT関連の学校を卒業したわけではなく、他の業界に就職したそうですが、仕事でコンピューターを使いこなすうちに、コンピューター自体を仕事にしたいと考えるようになり、独学で勉強し、IT業界にチャレンジしてきたという人です。まだ社会人になりたての人で、この先IT業界でメシを食っていきたいという熱い思いを語ってくれました。

ブログでも何度か書いていますが、今時コンピューターは誰もが使う道具であり、少し好きだというレベルではプロとして仕事はできない時代です。IT系の学校を卒業した人もたくさんいますし、IT系の学校で学んだこともそもそもあまり役に立たないほど、実際の開発の仕事は幅広く深い知識や経験が要求されるものです。それでも挑戦したい、ものにしたいという、相当強い思いがなければ、一人前にはなれないでしょう。もっともまだ若いので、その気になればもちろん何でもできることも確かです。

一流の技術を身につけて活躍したいというような話をしてくれたと思いますが、私は一流の技術だけではメシは食えないと思っています。一流どころか日本のトップクラス、あるいは世界のトップクラスであれば技術だけでメシが食えるかも知れませんが、普通の一流では技術だけでは駄目です。それよりむしろ、人です。コミュニケーション力、人間的な魅力がなければ、開発の仕事も、「仕事」として成功するのは難しいのです。

依頼したい人との関係、開発チーム内での人間関係、さまざまなコミュニティでの人間関係など、仕事のポイントはほとんど全て人間関係がベースです。どれだけすごい技術を持っていても、それを知ってもらえなければ仕事になりませんし、何を解決すべきかと言うことをコミュニケーションでつかみ取らなければ作れませんし、信頼関係が築けなければ仕事は継続しません。

今日の面接でのポイントは、すでに技術面はチームリーダーやメンバーが見ていますので、とにかく人間的な面、さらに心意気を見るのが私の目的でした。技術面はメンバーから刺激を受けながら育ってくれるレベルと聞いていますので、人間的な面と意気込みはなかなかということで、採用としました。

仕事は一人ではできません。会社に入ってから、メンバーやお客さんとの人間関係を学びながら、技術も身につけるのは簡単ではないでしょう。しかし、若さとやる気があれば、十分乗り越えられるはずです。1年後の彼が楽しみです!メンバーの指導にも期待してます。

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