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日々の「ハッ、そうなのか!」を書き留める職遊渾然blog

能動的瞑想としての散歩

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ダキリとニューバーグは、瞑想には何らかの対象やイメージに思考を集中することから始まる能動的瞑想と、一切の思考を意識から排除しようとすることから始まる受動的瞑想があるとする
信原 幸弘、原 塑 『脳神経倫理学の展望』(勁草書房、2008年)

Twitterに引用するには長いのでこちらに。「瞑想」というと上でいう受動的瞑想のイメージを持っていましたが、能動的瞑想というものもあるのですね。というか、上記の本で瞑想中の脳の活動状態を調べる実験の被験者になった方々 ―チベット仏教の僧侶とフランシスコ会の修道尼― は、どちらも能動的瞑想だそうです。前者はイメージに、後者は文字に思考を集中しているようだとの観測でした。

最近、アイディアウォークと称して散歩をしています。アイディア出し&頭の整理&運動不足解消が目的。とはいえ、そういう目的意識で歩いても、アイディアはなかなか出てきません。まずは歩くことに集中して、スタスタスタスタ……とやっていくうちに、ひらめくものがあったりするわけです。ないことも多いけれど。これも能動的瞑想に違いない。

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