日々の「ハッ、そうなのか!」を書き留める職遊渾然blog

紙おむつとビールの伝説

»

要するに「紙おむつとビール」伝説は、根も葉もない噂だったわけだ。

― トーマス・H・ダベンポート、ジェーン・G・ハリス 『分析力を武器とする企業 強さを支える新しい戦略の科学』 日経BP社 2008年

週末(僕が聞いた話では金曜日の夕方)にビールを買う男性は紙おむつを同時に買う確率が高い。
データマイニングが流行しだした当時、どこかでこの事例を読んだか聞いたかしました。
ソフトウェアがそういう相関を見つけ出したのだと思っていましたが、どうも違うらしい。

上で引用した書籍の著者らは、伝説の舞台となったスーパーマーケットを突き止め、
その会社のアナリストにインタビューをしています。
その結果、ソフトが相関を発見したのではなく人間が仮説を立てていたことが分かったそうです。
しかも『発見された相関性は偶然にすぎないとみなされ、特に措置はとられなかった』とのこと。
あらためて検索してみると、似たような見解に達している記事も少なからずありました。

ちょっと残念。

Comment(3)

コメント

このジョークみたいな事例を話し始めたのは、たぶん日本では IBM で、その頃私は現場にいましたので、ブログを書いてみました。
 
http://blogs.itmedia.co.jp/daitaian/2008/11/diaper-beer-and.html

えっと、ビールを買った男性がおむつを買うのではなくて、おむつを買う男性は、隣にビールがあると、ビールを買うという話です。

こんにちは
有名なお話ですよね
私もコンサルタントのはしくれなんで(笑)私の記憶で言うとですね、
妻に「帰りに紙おむつ買ってきて」と言われて紙おむつをスーパーで買うついでについつい缶ビールを買うというストーリについて、「じゃあ紙おむつの隣にビールのつまみを陳列したらそれをみてビールがより売れるんじゃ&ついでにつまみも売れるんじゃ?」という仮説をたててスーパーの陳列戦略を再考し改良していった、という話だったかと思いマス^^;

とおるさん、コメントありがとうございます。エントリも楽しく拝読しました。
まったく架空の事例というわけでもなく、『分析力を武器とする企業』や@ITの記事(※)からは、オスコというドラッグストア・チェーンの事例だそうです。後者の記事によれば、分析の実施はNCR。その事例が啓蒙のために転用されていったのでしょうか。
※http://www.atmarkit.co.jp/aig/04biz/diapersandbeer.html

> ビールを買った男性がおむつを買うのではなくて、おむつを買う男性は、隣にビールがあると、ビールを買うという話です。
そうなのですか!上では曖昧に書いてしまいましたが、僕は単に「おむつとビールは共に買われる傾向がある」という相関関係を見出しただけかと思っていました。そのストーリーを裏書きするための実験は面倒そうですね。

トラパパさん、コメントありがとうございます。あまりおすすめの度が過ぎると、それはそれで買い物の楽しみが減りそうですね。全く関係ないのですが、アメリカのスーパーで食材を買ったときに、レジのおじさんに「今日はハンバーグだね♪」とかなんとか言われて引いたことを思い出してしまいました。

コメントを投稿する