企業タコツボ化の論理を235字で
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企業がタコツボ化していくメカニズムとは。
創業経営者が去ったあとの企業が成熟段階を迎えると、運営効率が支配則となるため、社員は一つの部門部署の中で専門技能を磨き、それを活かして仕事をするようになる。そうした仕事能力の高さが認められて管理職を務めている人の中から経営職に就く人が選ばれるようになると、企業は組織体として機能するようになり、事業部長職は三年前後、社長職は五年前後で入れ替わる職位の一つと化してしまう。その結果、根の深い問題に手を付ける経営者が不在のまま、激化の一途を辿る競争に利益は圧迫されていく。
三品 和広 『戦略不全の因果―1013社の明暗はどこで分かれたのか』 東洋経済新報社 2007年
これは、『戦略不全の因果』の前著にあたる『戦略不全の論理―慢性的な低収益の病からどう抜け出すか』の、著者自身による要約です。日本の製造業に分類される上場企業の分析結果とのことですが、一般的にも当てはまる描写のように感じられます。未読なので読んでみよう。
『戦略不全の因果』の冒頭で、著者はハム業界4社の40年にわたる業績を追跡します。そして創業経営者が降板した3社について、降板を境に業績が低迷していく様子を浮き彫りにしています。株式投資の参考にもなりそうな本ですよ。
…というようなことを先日書こうと思ってAmazonのレビューをチェックしにいったら、バグらしきものを見つけて先日のエントリーとなったのでした。
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