エレベーターテストに代わる、新しいテスト
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例えば読者がどこかのクライアントにプロジェクトマネジャーとして駐在し、社長が最終報告先であるプロジェクトを実施しているものとする。ある時偶然エレベーターホールの前で社長とばったり会って「プロジェクトの状況はどう?」と聞かれたとしよう。多忙な社長に説明できるのは、エレベーターに乗って降りるまでの三〇秒だけである。こうした場合にいかに簡潔かつ要領を得た説明ができるか? これがエレベーターテストである。
細谷 功 『地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」』 東洋経済新報社 2007年
エレベーターテスト対策には、「集めて、束ねて、固める」技術が学べる『リストのチカラ』をどうぞ!
それはそれとして、先日オブザーブしていた研修で、先輩講師が面白いことを言っていました。
「……。いわゆる『エレベーターテスト』ですね。でも皆さん、エレベーターの中でそんな話をしてはいけませんよ。情報漏洩になりますからね(一同笑)」
たしかにそうだ。
そこでひとつ、エレベーターテストに代わる言葉を考えてみます。誰かがもう提案しているかもしれませんが。要するに「社長とバッタリ」というシチュエーションであればいいわけですね。
- ジョギングテスト
早朝、オフィスの近くをランニングしていると、社長も走ってきて…… - ランチテスト
社員食堂で並んでいると、MBWAを実践している社長がトレーを持ってやってきて…… - ホールウェイテスト
次のミーティングに向けて廊下を歩いていると、社長が追いついてきて…… - スモーキングルームテスト
たばこ部屋で一服していると、社長がやってきて……(なんかありそうにない) - トイレットテスト
トイレで小用を足していると、隣に社長が……(失礼しました)
……だんだん質が下がってきたので中止。どうも、オープンスペースで社長に重要な話をするというシチュエーションが、時代的に難しいっぽいですね。
待てよ、こんなのはどうでしょう。
- IMテスト
報告書を作成していると、社内メッセンジャーの使い方を覚えた社長がいきなり呼び出しをかけてきた。立ち上がったチャット画面には、「プロジェクトの状況はどう?」
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