オルタナティブ・ブログ > 発想七日! >

日々の「ハッ、そうなのか!」を書き留める職遊渾然blog

取り去る発想の難しさ

»

14年ぶりに新しいアイロンを買いました。最近の(といってもいつからか分かりませんが)アイロンには、霧吹きが内蔵されているのですね。これはなかなか便利。アイロン+霧吹きですから、SCAMPERでいえばCombine発想ですね。

「一緒にできないか?」と考えるより、「取り去れないか?」(これはEliminate発想)と考えるのは難しい(例えばアイロンから何かを取り去ることで価値を高めてみよ)。

最近目にしたもので、取り去られていてハッとしたモノのことを書こう。しばしそう考えて思いつかず、結局はモノでなくサービスのイノベーションを思い出しました。

ほかのサーカス団が動物ショーを見せ、サーカス界のスターを雇い、隣接する三つの舞台で同時にショー(スリーリング・ショー)を行い、館内でのグッズ販売に熱を入れるのを横目に、シルク・ドゥ・ソレイユはこれらのうちの一つとして実践していない。
― 『ブルー・オーシャン戦略』、p33

「これを取り去ってしまえば、もはやサーカスではない」かも、というところまで取り去ることで、市場の創造に成功した事例です。

Comment(5)