「思い出」にリンクを張るデザイン
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フジテレビで放映している「ニューデザインパラダイス」という番組。
この2年半にデザインされた109の作品の中から、
投票で選ばれたベスト10の作品を発表していました。
9位の作品のところでハッと来て、大急ぎでメモ。
結果、4作品に、ある共通するテクニックが使われていました。
- コンセント
- ★婚姻届
- 郵便ポスト
- 金魚鉢
- ★電報
- 牛乳パック
- ティーバッグ
- のし袋
- ★学校の机
- ★乳母車
(全作品のリストページがあります)
それは、「思い出とつなげる」こと。どういうことかと言うと…
- 婚姻届
婚姻届とお互いへのメッセージシートがセットになっており、共に保存可能。
DVDなど記念品をタイムカプセルのように封印できるスペースもある。
(北海道のある自治体で実際に採用されました) - 電報
透明なブロック型。積み重ねができ美しいのでインテリアっぽく保存可能。 - 勉強机
(デザインは変更なし。アイデアとして)在学中はずっと同じ天板を使う。
卒業後はフォトフレームに仕立てる。 - 乳母車
そのまま大人が座れる椅子としてもデザインされている。
「婚姻届」=「気恥ずかしい」、「電報」=「かさばると困るなあ」という程度の感想しか持ちませんでしたので、これらが視聴者から高い評価を受けていたことにちょっとびっくり(よくよく感情が枯れているのかしら)。
それを使っていた、あるいはもらった時に、帰れる。
さすが経験経済を生きる現代デザイナー、使い手の感情に訴える術に長けていますね。
その他雑感。
「金魚鉢」はすごい。金魚を水面の上で泳がせてみたいという発想に脱帽。
「ティーバッグ」も美味しい紅茶が入りそう(コストもちょっと高そうだけど)。
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