パネルディスカッションにおけるモデレータの心得
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われわれは「注意のカーソル」を動かしつづけているキョロキョロ・ソフトマシーンであり、生きたパソコンなのである。
『脇見をしてほしい学校』、松岡正剛
興味を持つと、その対象が目に留まるようになる。
誰しもそういう経験をしていると思います。
あるイベントでパネルディスカッションのモデレータを仰せつかりそうな雲行きになりました。準備をしなければ…と思いつつ、いつものようにblogをスキャンしていたら、「素晴らしいモデレータになるには」("How To Be a Great Moderator", Guy Kawasaki)というエントリが目に留まりました。さっそく意訳してみます。
- パネリストの事前準備は、過剰にならないように。
(Don't over-prepare the panelists)- あなたの事前準備は、十二分に。
(Do prepare yourself in advance)- パネリストがPowerPointを使いたいって? ― 断ろう。
(Never let panelists use PowerPoint)- パネリストがその他の仕掛けを使いたいって? ― それもNG。
(Never let panelists use anything special)- 自己紹介は、各自30秒で。あなたからの紹介はなし。
(Make them introduce themselves in thirty seconds)- アイコンタクトは、聴衆と ― パネリストが話すべきは、聴衆だ。
(Break eye contact with the panelists)- 賢く見せるべきは、パネリストだ ― あなたではない。
(Make everyone else look smart)- 聴衆を代弁せよ ― パネリストに多少気まずい思いをさせるとしても。
(Stand up for the audience)- 聴衆を巻き込め ― 全体の30%はQ&Aに充てよ。
(Involve the audience)- 臨機応変に。
(Seize the day)
これから考えるべきことも、備忘録としてメモしておきます。
- 「落としどころ」を想定しない。その代わり、鍵となる問いを幾つか準備する。
- 聴衆が持ち帰るものは何か?を意識した構成を設計する。
- 上の目的を達成するための質問例を考えておく。
- パネリストを知る。
(関連リンク)
- "Moderating Guy, The Moderator Guy" - Power Presentations
(『パワー・プレゼンテーション』の著者による、同じテーマでの異なる10箇条) - "How to Kick Butt On a Panel" - Signum sine tinnitu--by Guy Kawasaki
(素晴らしいパネリストになるには)
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