日々の「ハッ、そうなのか!」を書き留める職遊渾然blog

ドラッカー著書の累計は『バカの壁』一冊分

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先日亡くなったP.F.ドラッカー博士の著書(の日本語訳)は累計でも400万部とのこと。

ダイヤモンド社では、1956年、ドラッカー博士の著書『オートメーションと新しい社会』を翻訳出版して以来、60冊を超えるご著書を出版する機会に恵ま れました。深い洞察から経済や経営を取り上げた博士の著書は、いまなお多くの日本人に愛され、累計で400万部あまりが読み継がれています。
(『ドラッカー博士を悼んで』 - ダイヤモンド社HPより)

ダイヤモンド社以外からも出版されているようですし、雑誌への寄稿もありますし、著書の解釈本なども含めれば裾野はもっと広がります。ただまあ、ざっくりと著書の累計は約400万部と考えていいでしょう。

例えば『バカの壁』一冊で400万部(Wikipedia)。ビジネス書と新書との部数を比較してもしょうがない?それはそうなのですが、いま日本に散らばっているドラッカー本を全部足しても『バカの壁』一冊分なのだというのは事実。古い本はどんどん捨てられるでしょうから、実際は100万から200万冊くらいなのかな。

なんだかとても少なく感じました。
氏の著作は全体に他文献の引用が少なく、(こう書くのは僭越ですが)いかにも自分の頭で考えて筆を進められていると感じます。
抽象的とかご託宣めいているという批判もあります。ただそれは氏の思考が常に原則に遡っていくから。多様に解釈できるようにとか、揚げ足を取られないようにとか、そういう防衛的な発想で書かれた文章ならばこれほど支持されなかったでしょう。

日本経済新聞に連載された自伝の中で、自分の職業を、学者でも経営コンサルタントでもなく、「著述業」だと書かれていたことが印象的でした。ご冥福をお祈りします。

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