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エンタープライズコラボレーションの今と今後を鋭く分析

旅行業界さんアイモバですよ!ア・イ・モ・バ!

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 以前にちょっと書いたが、ギャラタブを入手したことをきっかけにモバゲーのスマホ版をプレイしてみた。今流行のソーシャルゲームというのは初体験だったが、巷でいろいろと騒がれている面白さ、はまりやすさ、そして課金への甘い誘惑やカード型ゲームのコンプリートガチャというものの破壊力を目の辺りにして、ちょっといろいろ考えさせられてもいる。

 さて、そんななかソーシャルゲームで業績を伸ばしているバンダイナムコがiOS用アプリ『アイドルマスターモバイルi』をApp Storeから配信を始めたというニュースを見てさっそくこの位置情報ゲームを私も体験してみた。アイドルマスターモバイル(略してアイモバ)とは、位置情報を利用した「アイドルプロデュース」エリアゲームで、選んだアイドルといっしょに全国47都道府県505エリアを巡回してファンを集めてその数を競うというまあ単純なゲームなのだ、が、foursquareやロケタッチなどで位置情報アプリに嵌ったことがある人ならわかるだろうが、このエリアを制覇するという形式は日本人が小さい頃から植えつけられたスタンプラリー魂に響くのか妙に使命感と達成感をくすぐるのだw

 実際にiOS版開始直後からランキング上位には積極的にエリアを制覇する上級者が現れ、Twitterに用意されたiOS版の「#imas505i」という専用のタグ(iOS版が出る前のフィーチャーフォン版は「#imas505」)には行った先々でアイドルと記念撮影している写真が投稿されている。なかには週末になるとエリア制覇の為に隣県を回る遠征旅行へ出かける人もいるようで、位置情報ゲームの影響度についても身をもって体験をしている。

 で(悪い癖なのだが)こういった位置情報ゲームの経済波及効果だとか既存ビジネスへの組み込みができないのかとついつい考えてしまうのはコンサルタントという職業病なのだろう。射幸心をあおるような今のビジネスモデルより健全なんじゃないかと思ってブレスト的にアイデアを出してみたところ、すぐにいくつか面白そうなものを思いついた。

・全国505エリアというのは結構な数になるが、これを代行ではなく自分で回りたいというユーザは多いはず。週末に方面ごとに遠方まで効率的に回れる安価なバスツアーなどを提供すればニーズはあるのではないか?(バスに高速ネット接続環境を整備して車内に無線LAN環境まで整備すればさらに良い)ちなみに505エリアというのはゲーム会社の都合ではなくDocomoの都合によるものなので複数のゲームでツアーの共用が可能。
・ゲーム内キャラにはラーメン好きやおにぎり好きがいたはずで、これを生かして47都道府県毎に特定スポットを設ければエリア制覇に加えた別イベントが設定できる。日本のもやし名産地全制覇なんてマニア心をくすぐるぞw!。(スポット提供店舗から個別に広告料も取るビジネスもあるし、ふるさとおにぎり100選を作っているような政府やご当地カレーなどを考えている自治体をスポンサーにする手もありそうだ)
・特定の地域や旅館がスポンサーになって、スポット毎の特別土産や台詞を提供する手もある。今から町おこし用に名物を作って人を集めようなんて場合にゲームタイアップはいけるんじゃないか?(これは熱海のラブプラスでの事例が先例にできそう)

なんて妄想してていたらすでに先行する位置情報ゲームのコロプラが昨年JTBなどと組んだ提携ツアーをやっていたようだ。こっちは結局採算に乗らなかったのか話題になりきれなかったのか、その後は尻すぼみになったようで現時点でJTBのサイトなどを検索しても定番商品としては出てこない。

 しかし今回はなんと言ってもターゲットがアイマス民。ゲーセン->DLC->大量のCD->モゲマス搾取課金慣れ(どころか課金をものともしないw)アイマス民ならってことで、旅行業界や地域おこし関係者の方、アイモバですよ!ア・イ・モ・バ!
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