エンタープライズコラボレーションの今と今後を鋭く分析

間違いだらけのIT投資

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 この前の休日に日本の企業のIT投資(というかシステム開発)に対する姿勢についてちょっと思った所があってTwitterでいくつか呟いたところ反応を貰うとともに、呟くことで存外に自分の頭の中が整理できてきたので、このブログにも纏めて書いていきたい。

 IT業界に入っていつの間にか30年が経過し、コンサルタントという肩書を名乗っている期間も20年を超えて来た自分であるが、未だにユーザ企業の情報システムや役員のIT投資への意識が「秋葉原の電器店へでも行って年賀状ソフトを購入する」レベルに近いことに辟易とする。

 というのも大規模はシステム開発を伴うIT投資を検討する際に、目的やゴールを曖昧にしたまま始める日本企業の実に多いことか、何のためにシステムを構築するのか、今現場で起きているどの課題を解決するためにシステムを改修するのか、そういうことに目を瞑っていきなり投資の稟議を作り始めるシステム部門の方にお会いすることは実に多い。

 そしてなぜか、そういう方はいきなり製品ベンダーと呼ばれるメーカーを呼びつけてパッケージやサービスの内容の説明を受けはじめ、それを比較表のようなものに纏め始める。いったい何を評価ポイントに比較をしているのかよくわからない。そして製品ベンダーのセールストークにそのまま乗っかった自社の状況を踏まえていないバラ色のイメージを描いた稟議が役員に上がり、なぜか役員もそれをそのまま決裁してしまい、いつの間にかその製品(サービス)を導入することが目的のIT投資が始まる。

 もちろん全部が全部こういうIT投資ばかりではないが、一般にシステム化が遅れていると言われる企業やIT部門の社内での立場が弱い企業では特に、かれこれもう数十年、何度も何度も繰り返し目にする光景だ。

 製品ベンダーの話を聞くのは良い。大切なのはそれを鵜呑みにしないで自社の状況に照らし合わせてみることだし、もっとその前に自社の位置づけや状況を正しく判断することだ。これもあちこちで繰り返し言われてきたことだが、システムを入れることが目的になるとおかしくなる。システムを入れて何を成し遂げるかを明確に決めて、外さないことが大切なのだ。

 長くなったので続く(多分)

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