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質問されてこそ気づく知識のおもしろさ

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 最近Twitter界隈で流行のサービスにザ・インタビューズというのがある。Twitterのアカウントに対して質問したい内容を投げ込むと相手が答えてくれるというものだ。誰でもインタビューワーになれるというのと、誰が質問しているかが回答側にわからないと言うのがウケている理由だろう。

 私は登録していないので、未だに誰にも質問・回答していないのだが同じく質問も回答もしていない人が、「本人が自発的に書くブログやTwitterだと絶対引き出されない内容」が読めてすげー面白い」という感想を述べていて興味深い。

 ITによるナレッジマネジメントの手法の一つにQ&Aサイトの運営というのがある。企業内に質問と回答を行う場を設けてコミュニケーションをするというものだ。Yahoo!知恵袋や教えて!Gooの企業内版だ。

 Q&A形式によるナレッジマネジメントの利点(特徴)には以下のものが挙げられる。

  • わからない事、困ったことを聞けるので業務上クリティカルなナレッジが抽出しやすい
  • 暗黙知・身体知になってしまい当たり前のように考えていた知識が、新人など第三者の質問によって有益なナレッジだと自覚されるきっかけになる
  • 情報を出すことを上から強制的に命令されるよりも、困っている人を助けるというシーンのほうがナレッジを提出する心理的障壁が低くなる
  • 匿名制にすることで表立っては聞きにくいことも質問しやすくなる

 ザ・インタビューズが盛り上がっている事といくつか共通点もあるのではないだろうか。ザ・インタビューズについては、フロー情報中心のTwitterコミュニティにQ&A形式を持ち込む手法として改めて注目するきっかけになると思う。

===当サイトでの過去のQ&Aコミュニティに関する記事

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