[定点観測]実名ブログ界の動向 2006年10月版
恒例(?)のITmediaのオルタナティブ・ブログとイザ!(iZa)記者ブログという2つの実名ブログでの先月の投稿状況の分析結果である。
まずブロガーの動きであるが、オルタナティブ・ブログほうは4名のブロガーが新規に加入。廃止されたブログはないがブログ名の変更が1つあった模様。「Microsoft Regional Director のブログ」という長い名前になったこのブログは、同じく10月から始まった「アセンディア酒井の大分・福岡・東京の三都?往復日記」を抜いてここオルタナティブ・ブログで最も文字数の多いタイトルを持つブログとなっている。
#実はこれまでは、ここオルタナティブ・ブログでの最長タイトルブログは、当ブログ「ナレッジ!?情報共有・・・永遠の課題への挑戦」であったのだ!(笑)
記者ブログのほうはブロガーの入れ替えはなかったが、組織改編らしく「産経新聞(東京)文化部」が芸能・カルチャーへ分類が変更。担当者の異動で「ウェーブ産経(東京)」が「産経新聞(東京)さいたま総局」へ名前変更の模様。
あとは、オルタナティブ・ブログは10月中旬にブログ全体のレイアウト変更が行われるとともにITmediaのエンタープライズチャネル内のタグへの組み込みが行われた。これには先日+DBlogが閉鎖されたことも影響しているかもしれない。また11月1日より従来のTOP20ブロガーのランキング集計がTOP30ブロガーへと拡大されている。このブロガーランキングについては導入から半年以上が経過して分母となるブロガーの数も76人から99人へと大幅に増えたのでそれにあわせた措置なのだろう。
さて肝心の投稿数や継続率など数値的定点観測データであるが、オルタナティブ・ブログのほうは10月にさらに投稿頻度が上がりアクティブ・ブロガー(月に1回以上投稿するブロガー)の1ヶ月あたりの平均投稿件数が先月の9.89から10.12にアップした。記者ブログのほうも先月予想したように11.22から14.39(イレギュラーデータを除くと9.48から12.53)へ大幅アップとなり持ち直しを見せている。
ブロガーの継続率のほうは、オルタナティブ・ブログが66.7%(前月は65.3%)、記者ブログは79.7%(同じく86.5%)である。オルタナティブ・ブログのほうは、辞めるブロガーと再開するブロガーが一定数現れ、先月書いたように継続率の変動が小さくなりほぼ収束段階に入っている。記者ブログのほうは依然として変動幅が大きい。しかしどうやらオルタナティブ・ブログに比較して記者ブログのほうが若干高めに収束しそうで、今後75%~80%くらい落ち着いていくように予測する。
最後に今月もグラフを掲載しておく。オルタナティブ・ブログの各月における投稿数によってブロガーを区分して人数およびアクティブブロガー内での比率の推移をまとめたものである。残念ながら現時点でこのグラフからはまだ何も読み取れてはいないが、このグラフを書く際に投稿数を一定範囲に区切ろうとして気がついたことがある。月間投稿数が21を超えたブロガーは7月以降全員前述のTOP20ブロガーであり、月間投稿数が11を超えたブロガーも同じく今月からのTOP30へランキングしていた。区切りを5~10、11~20、21~31とした理由である。