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エンタープライズコラボレーションの今と今後を鋭く分析

取材する側、される側

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 きょこ コーリングの話題「最近、記者さんが体験したことと、私の体験」で一時期盛り上がった取材の話。コメントをつけようつけようと思いながら機を逃がし盛り上がりが一旦終わってしまって残念に思っていたのだが、先週元マイクロソフトの古川さんがITProに抗議をしたという記事を読み再度いろいろと考えてみた。

 この件については、私は事の経緯をリアルタイムに見ていたわけではなく、全てが終わった後に購読しているメールマガジンで知ったのでコメントは差し控えたいが、事件としては良くある話だと思っている。
 実は私も過去に記者に取材結果を勝手に捻じ曲げられて記事にされた経験がある。あるシステムの導入事例を取り上げたその記事は、Know-Whoの話をしたにもかかわらず勝手にポータルサイトをオープンした話にすりかえられていた。幸いにして否定的な表現ではなかったが、話す側としてはこういう曲がった記事が出てしまうとその後の社内での説明などに余計な時間をとられてしまう。その経験後から取材の場合にはそれなりの気を使うようになった。最近では、リスク管理やブランド管理に神経を尖らす企業も増えており、そんな動きも記者に記事内容の確認をする動きに影響しているのかもしれない。

 しかしよくよく考えてみると、これだけ世の中にBlogを書いて情報発信をする人が増えてくると、たまたま一緒に食事をしてそこで話した内容をその人が勤務先名入りでBlogに書くことも充分にありえる。ちょっと怖い話である。しかし現実には、そこまではチェックできないしリスク管理の範疇を超える。
 あれ?そういえば最近打合せの最後に、「今日の事Blogに書きませんよね」といわれることが時々ある。そうか実は私も同じように警戒されていたということか!

 情報食物連鎖の中では、被食者が捕食者にもなるわけだ。ちょっと納得。

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