自分から会社を去る時、会社が無くなってしまう時。会社のブランド力なしで勝負する状況はそれぞれかもしれません。そうなった時に、今の自分のブランド力で何ができるのか? 今から何を準備していくべきなのか? 私自身の経験やさまざまな人たちとの交流を通じて、気づきなどをシェアして行きたいと思います。

"会ったことのない"美人ヘッドハンターにSNSで釣られてみました

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 新聞やメディアで、FacebookやLINEなどSNSに関する話題が登場しない日はないくらい、身近な存在となったSNS。プロフェッショナルビジネスパーソン向けSNSで、転職、仕事のパートナー探し、ディスカッションなどサービスを提供しているLinkedInも、全世界で2億人のユーザーに達しました。2011年10月には日本語サービスも開始し、国内でも順調にユーザー数を伸ばしています。欧米や東南アジアなどを中心にスタンダードとなったLinkedInは、グローバルビジネスで戦う日本人ビジネスパーソンにとっても必須のツールになりつつあります。

 SNSといえばインタラクティブな交流ですが、その交流もまずはつながりリクエストを通じて、相手とつながらないことには十分に活用できないのはご承知の通りです。LinkedInの場合、名刺交換のように気軽につながりリクエストが飛んで来るのも珍しくありません。そんなSNSの気軽さですが、今日はLinkedInにおいて、つながりリクエストを安易に受け入れる危険性について考えてみたいと思います。

 まずは、これまで私が経験したリクエストを大きく3タイプに分類してみました。

1. 面識があり、素性が分かっているユーザー
2. 1度もあったことがないが、自分の経歴詳細を公開しているユーザー
3. 1度もあったことがなく、公開している情報が部分的、信頼性が怪しい

 

 1については知っている相手からのリクエストですので、リクエストを承認しても大丈夫でしょう。問題は2と3の面識のないユーザーです。通常、リアルのビジネスにおいて、面識の無い相手との交流や取引は一歩引いて、警戒するのは当たり前のことです。いきなり掛かってきた電話勧誘などをイメージしてもらうと分かりやすいでしょう。そのことを理解している2のタイプのユーザーは、自分が何者なのか、誠意を持って自己紹介してくることがほとんどです。ただ提供された情報をどこまで信じていいのかわからない場合、Facebookや相手の名前、その他情報を検索することでその情報の信頼性を確認することが可能です。そこで問題ないことが確認できれば、つながっても良いかどうかの判断ができます。

 ですが、本当に注意が必要なのは3のタイプのユーザーです。公開されている情報が限られているため、情報の裏を取るというのが非常に難しいのです。私の場合は、ある日突然「ご活躍を多方面よりお聞きしており、以前より是非1度お話させて頂きたいと考えておりました」というような簡単な紹介文が送られて来ました。プロフィール写真を見ると、それはモデルのように美しい女性。でも、相手のLinkedInに掲載している経歴は、所属している(した)会社名だけ。これだけでは、とても怪しい。

 ですが、当時SNSのキャリア活用を研究していたこともあり、この背後に何が起こるのか興味があった私は、彼女のつながりリクエストを承認することにしました。直ちに、電話で詳細をヒアリングしたい旨、そのための資料としてまずは履歴書と職務経歴書をメールするよう返信がありました。ところが送付してみると(注1)、経歴にマッチしたポジションが今は無いので、電話ヒアリングについては見つかり次第実施というメールを最後に連絡が途絶えてしまいました。2カ月、4カ月、半年経過した段階で、こちらからのコンタクトにもまったく返信がありません。

 なんとなくこうなることは予想していましたが、自分の個人情報を、見ず知らずの相手に1度も会うことなく、まんまと差し出してしまいました。注意しないといけないのは、LinkedInはビジネス用のSNSだからこそ、あなた自身の個人情報だけではなく取引先や関係者に影響があることを忘れてはなりません。ですので、少しでも相手が何者か分らない場合は、承認リクエストはスルーするのが正解なのです。

 余談ですが、後日このヘッドハンターの写真をGoogleで画像検索してみると、写真の主はタイの女優さんであることが判明しました。そしてこのユーザー、LinkedInのつながり数が500(注2)を軽く超えています。この500を超えるユーザーの皆さんが、私のように個人情報を差し出し、放置されていないことを祈るばかりです。


注1:私が提示した個人情報には、関係者が特定できないよう加工を施してあります。
注2:LinkedInでは500以上のコンタクト数は500+と表示され、実コンタクト数は分からないようになっている

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