スマートフォンのソーシャルゲームで世界制覇を目指すDeNA、GREE
ソーシャルゲームプランナーのおかけんことLooops岡村(健)です。
国内SNSをまとめようと思ってブログを書き始めたんですが、スマートフォンでソーシャルゲーム関連のニュースが次々と入ってきているので、国内SNSプラットフォームが(DeNA、GREE、mixi)がスマートフォン展開をどのようにしているかをまとめました。スマートフォンに関しては国内ではなく国外に、iPhoneよりもAndroidにターゲットを絞っている模様です。
mixiですが実はいち早くスマートフォンのWEB版でソーシャルゲームを提供したのはmixiなのですが、ネイティブアプリのソーシャルゲームはまだリリースされていません。最近Androidアプリ版の開発環境を公開されましたね。なおmixiは自社製ゲームを提供しない方針なのでスマートフォンでも提供の予定はないと思います。
GREEは自社、外製ともiPhone/Androidアプリ版、WEB版のソーシャルゲームを既に提供しています。スマートフォンで全ての項目を一番早く公開にこぎ着けたのはGREEということになります。
DeNA(Mobage)はWEB版は提供済みでしたがこの5/12、Androidアプリを公開し、自社ゲーム「忍者ロワイヤル」の提供を始めました。(オレンジ塗り潰し部分です)
DeNA、Androidアプリ「Mobage for Smartphone」提供開始「忍者ロワイヤル」などスマートフォン向けゲームを配信(2011/5/12)
Facebookはまだスマートフォン向けのソーシャルゲームプラットフォームは提供されていません。なおFacebookもmixi同様自社製ゲームを提供する予定はないと思います。
意向表明も含めて眺めているとAndroidの方に力を入れている(スピードが速い)と感じます。おそらくAndroidの方が制限も少ないためかと思われます(課金、開発含め)。実際に「忍者ロワイヤル」をプレイしてみましたがAndroidマーケットからのダウンロードは1回だけで、その後のアップロードはAndroidマーケットを経由せずにアップロードが必要なときにはログイン時にアップロードを行っているのでストレスが少ないです。iPhone版も個別ゲームでそのようにできるのでしょうか。
※Facebookの国内会員数300万人というのはアクティブ会員数のことです。詳しくはコチラ。 ※Tencentはインターネットサービス会社でSNSプラットフォームの会員という訳ではありません。念のため。
次にSNSプラットフォームの海外展開をまとめました。
mixiはGREE、DeNAと違い買収という形は取っておらず、海外パートナーとして韓国Cyworld、中国Renrenと業務提携を結んでいます。
GREEはOpenFeintというソーシャルゲームプラットフォームを買収し、スマートフォン向けの海外展開を加速させています。国内外のトータル推定会員数は1億を超えている計算になります。さらに中国Tencent、東南アジアmig33との業務提携を行っています。海外オフィスを中心とした人材募集も積極的にされていますね。
DeNA(mobage)はngmocoというソーシャルゲームプラットフォームを買収し、国内外のトータル推定会員数は4,500万人以上と考えられます。さらにSamsung端末にプリインストールするという強力な業務提携を行っています。
各SNSとも海外展開には積極的に乗り出していますが特にGREE、DeNAがソーシャルゲームで世界制覇を狙っているという構図が顕著です。Facebookがまだスマートフォンでのソーシャルゲームプラットフォームの提供がない中で日本企業が世界制覇を果たすということも夢ではないと思います。
※今回ソーシャルアプリとは書かずにソーシャルゲームと書いていますが、明らかにGREE、DeNAはソーシャルゲームで世界制覇を目指しているのでソーシャルゲームとしています。(もしかするとブログのタイトルもそのうちソーシャルゲームインパクトになるかもしれません)
スマートフォン展開に関しては動きが激しいので今後も随時レポートします。