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社員の時に見ていた店の状況、オーナーになってから見ている店。見ている方角が違うとこんなにも違うコンビニの光と影。お客様とは何にも関係無いところで巻き起こるあれやこれ。(笑

お客様は神様!ですか?

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私は、15歳の時にレストランでアルバイトを始めてから20数年、接客業と言うものに携わってきている。幾度と無く「お客様は神様です」という言葉を聞いてきた。
しかし、中には悪魔のような方もいらっしゃる。いわゆる「クレーマー」と称される人達だ。

そんな時思うのは「自分達がクレーマーを呼び寄せているのだ。自分達のレベルが低いから、低いレベルのお客様が集まってくるのだ」と、考え切磋琢磨してきた。
しかし、そんな仙人のような悟りきった人間ではない。時には、怒りに震える時もある。

そこで頭に浮かぶのは「お客様は神様」という言葉を広めた人のこと。
無知な私は、三波春夫氏に対して嫌悪感以外の何者でもない感情を持っていたのだ。
先日、このようなHPに出会った。
このサイトの右サイドバーに、
内容は、三波春夫氏の真意と違った形で「お客様は神様です」という言葉が、広まったことについて書かれている。

なんということだ。
私自身「お客様は神様です」という言葉の意味を誤解していたのだ。

三波春夫様、大変申し訳ありませんでした。20数年間貴殿の思いを履き違え、何も悪くない貴方に対し、自分勝手な嫌悪感を持っていたことを、ここにお詫び申し上げます。

よく考えれば至極当たり前のこと。多くのお客様は、自らを神様などとは言わない。自ら神を名乗る人間はクレーマーか、どこかの胡散臭い宗教教祖しかいないだろう。
日本には「八百万の神」という考え方がある。それ故に、お客様も神様であるという考え方が、スムーズに浸透してしまったのだろう。三波春夫氏の真意とは別に。
これが、海外なら「お客様が神様?それは何の宗派だ?」とか言われそうだ。

私は、三波春夫氏のような「お客様は神様です」と言うには、未だ修行が足りないようだが、今回このサイトを見ることによって、今まで以上に接客業の面白さを見つけることが出来た。一日も早く「お客様は神様です」の域に達したいと思った次第である。

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