仕事に絡んだ四方山話などを徒然にと思いつつも、読んで興味深かった本ネタが多くなりそうでもあります。

【ブックトーク】“ソラ”の絶景。 / 『とっておきの空と海』

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 昔からソラを眺めるのは好きです。朝焼けも夕焼けも星空も、晴空も雨空も雪空も、疲れた時、落ち込んだ時、フワッと元気をもらう、そんな存在でもあります。

 写真なども下手の横好きに残していたりもしますが、それが高じて“facebook”でコミュニティの運営をお手伝いさせていただいていたりも。ご興味がありましたら「ソラ友クラブ」で検索してみてください。 <(_ _)>

 なんてことを思い出したのは、ちょっと前にこちらを献本でいただいたから。

 『とっておきの空と海』(柏野祐二&堀E.正岳&内田裕/幻冬舎)

 表紙の、空と海が織りなす“青の世界”に、まずは引き込まれました。撮影したのは研究船「みらい」に乗り込んでいる3名の研究者。彼らが、熱帯から北極、そして南極へ、文字通り、地球を股にかけた航海の中で撮り溜めた写真で、これでもかと彩られています。

 普通では絶対に見ることができない、空と海、そしてその境目から立ち上る色彩の美しさ。

 波の無い“鏡”の海、天使の梯子、緑の太陽、ブルーモメント、オーロラ、蓮葉氷、深夜の夕焼け、白く突き抜ける氷山と蒼のコントラスト、“地球”という存在の大きさと、美しさ、悠久の時を経て浮かび上がってくる、その景観たちに、ただ、言葉もなく魅入ってしまいました。

 こんな景色に出会うために研究者の道を選ぶ、それもまたロマンでしょうか。

 個人的に面白いと感じたのは、写真にワンポイント解説が添えてある点。内容も変に小難しくなく(無意味な専門用語の羅列ではなく)、非常にわかりやすい内容となっています。研究の成果を“普遍的な言葉”で伝える、これもまた研究という行為の“社会的使命”の一つでしょう。それができないのであれば研究者と名乗るのは、ただの驕りではないのか、なんて徒然に。

 ん、子どもにも“自然と”手に取ってもらいたいなと、そんな風に感じた一冊です。

【あわせて読んでみたい、かもな一冊。】
 『宇宙飛行』(若田光一/日本実業出版社)
 『BLUE MOMENT』(吉村和敏/小学館)
 『small planet』(本城直季/リトルモア)
 『世界を見に行く。』(石川直樹/リトル・モア)
 『ポルトガルの海』(フェルナンド・ペソア/彩流社)

【補足】
 “他人の意見のすべてを愛し、その上でオリジナルの意見を出す、それが大学の研究者である”、ここ最近で一番、ストンと落ちてきた言葉です(とある大学教授のお言葉です)。そういった意味では、多様性を認識できないと、なかなかに厳しいのではないかなと。同時に、研究者は教育者でもある、教育という視座をなくした研究者はもはや独りよがりの社会的有用性が無い存在でしかない、のかなとも。

 ん、私の基礎学問である「歴史学」になぞらえるのであれば、はじめに事実ありきを金科玉条にして“自らの言葉で考えることを放棄してしまってる”時点で、やはりなんだかなぁ、、との思いが残ります(ちょっと前までの歴史離れもこの辺りに原因の一つがあったような)。それでも最近は北川智子さんのような方が、アレな左派に塗れた学界の中でも、それなりに認知されてきているのであれば、少しは変わってきたのでしょうか。

 なんて思いながらも、天皇家の歴代陵墓を発掘させろと声高に叫ぶだけの考古学者()とかの話を見ると、そもそも、歴史から派生している文化などに対する“根本的な敬意”が抜け落ちているような気がしてなりません、、この辺りは日教組などから連なる戦後教育の害悪の一つでしょうかね、なんて、『MASTERキートン』でも読んで顔洗って出直して来いと小一時間(略

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