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魔女狩りの様相を呈してきたプリウス問題

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プリウス問題。最初は「ブレーキの効きが低速で甘い」という苦情が発端だと記憶してますが、それがいつの間にやらリコール問題になってしまいました。個人的に、この問題には関心を持って見てきましたが、どの報道も理論的な説明ができているとは思えません。トヨタとしても、問題が具体化しておらず、感覚的な部分で「欠陥だ」と言われてもどう対処していいかわからないのが本当のところでしょう。

制御が変わるほんの一瞬、ブレーキが甘くなるという分析が主流みたいですが、それを言うなら、コンピュータ制御を取り入れている全てのクルマで可能性があります。私のまわりでも、根拠は「苦情がある」だけで、なにか、客観性を欠いた報道ばかりが目に付くと感じている人は多くいます。

そこで、ちょっとググってみたら、こんな記事(ブログ)をみつけました。

▼ プリウスで雪道ブレーキテストしてみた
http://minkara.carview.co.jp/userid/148418/blog/16820811/

おそらく、現状でこの方が言っている内容が正論なんじゃないでしょうか。結論ではありませんが、ご本人の強調部を引用すると

  • 多少違和感はあるかもしれませんが、普通に車を運転できる人なら無意識に調整できるレベルです。
  • 報道されている「空走感」というのがこれを指しているのであれば、これは欠陥と騒ぐほどの問題ではないと、ややアンチトヨタ派の私でさえ思います。

ということになります。実際にご自分で試験していることもありますし、私自身も該当するモデルのプリウスを運転した経験からこの意見に同意します。長い文ではありませんので、ぜひ一度、読んでみることをお勧めします。

魔女狩りの点に関しては、視聴率重視の報道に原因があるかもしれません。話題がセンセーショナルであればあるほど視聴率が稼げる。それは事実だと思います。特に、プリウスは日本で一番売れているクルマであり、話題性は十分以上です。

メディアの責任というのは「真実を伝える」ことです。もちろん、こうした偏向報道は報道全体の中のほんの一部であると信じたいですが、以下のページにあるような「NHKテレビ番組の視聴を法律で義務付けよ」みたいな発言があったというような話を聞くと迷いが出ます。この内容は、

http://www.nhk.or.jp/keiei-iinkai/giji/index.html

から「第1110回経営委員会議事録(1/12・13)」を選択し、その議事録の中盤くらいにあります。ググってもけっこう出てきますから、要約を見たい方は検索をしみてもいいでしょう。

この話はプリウス問題とは直接関係はありませんが、結局は視聴率および影響力に関してのことですよね。

視聴率、視聴率、視聴率……
正直、勘弁してほしいと思います。

 

2010年2月10日 追記:
プリウスの件に関して、記事を追加いたしました。

▼ 新事実が出たことで、現状におけるプリウスのブレーキ問題をあらためて考えてみた
http://blogs.itmedia.co.jp/jargonaut/2010/02/post-3470.html

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