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災害時の事業継続に役立つクラウドサービス

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こんにちは、冒頭の挨拶が思い浮かばないと文章が進まないという病に侵されています。松井です。

毎回違う挨拶を考えているのでちょいちょいスランプに陥ります。

それはさておき、今回は災害対策に役立つクラウドサービスを紹介します。前回のエントリーで触れた3種類のサービスについて、どのようなサービスでどんな感じで役に立つのかといったところを書いていきます。

Dropbox/Sugaer Sync

クラウド上にデータを保存するサービスとして有名なこの2つのサービス。個人では利用している方もかなり多いのではないでしょうか。

しかし、企業での利用となるとどうでしょう。業務に採用している企業は相当少ないのではないでしょうか。たしかにこれらのサービスは業務におけるファイル共有としては使いづらい面もあります。ファイルを同時に編集した時のデータの保持やデータ容量の少なさあたりがネックになりそうです。

さらに、企業によってはセキュリティ管理の都合で採用できないということもあるかもしれません。しかし、インターネットに接続していれば自動的にデータをコピーしてくれて、他社との共有も便利なツールです。日常的に使用しないにしても、大事なデータのバックアップに使うといった方法も検討してみてはいかがでしょうか。

Googleドキュメント/Windows Live Sky Drive

この2つのサービスはDropboxなどと違い、クラウド上で書類の編集を行うことができるサービスです。どちらもMicrosoft Officeのようなソフト(Sky DriveはOfficeそのもの)をウェブブラウザから使用することができるので、咄嗟に用意したPCでも確実に運用できる可能性が高いです。

ただし、本家のMicrosoft Officeと違ってかなりの機能制限があります。このあたりをどのように補っていくかといったところは検討する必要があるでしょう。Googleドキュメントの場合にはMicrosoft OfficeのVBAに相当するスクリプト機能があるのでかなり柔軟に作業を行うことができます。ただ、VBAとは多少なりとも文法が違うので新たに学習するコストがかかってしまいますが。

ちなみに、どちらも独自ドメインに対応しており、企業のメール サーバーとしてもかなり使い勝手がいいように思います。特にWindows Liveは500アカウントまで無料で作成できるのでかなり多くの企業がその恩恵をうけることができるでしょう。

チャットワーク

このサービスもまた上記2項のサービスとも違っています。名前のとおりチャット サービスなのですが、グループの作成やファイルの共有がこれまでのチャット サービスに比べてかなり柔軟で勝手のいいものになっています。

チャットなので会話をするような感覚で情報を共有することができるので重宝します。避難所や仮設住宅のように周りに気を遣う環境では、声を出さずに円滑なコミュニケーションを行えるので便利に使えるでしょう。

ただ、ファイルの共同編集などはできないので前項で紹介したサービスと併用することで威力を発揮するサービスだと思います。

ここまで、クラウド サービスを利用した災害対策を紹介してきました。しかし、様々な事情によりクラウドを採用できない企業も多々あるかと思います。そこで次回はクラウド サービスを利用せずに実現できる災害対策を紹介します。

>> クラウドサービスを使わずに実現する災害対策

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