オルタナティブ・ブログ > ITは心の仕事です >

テクノロジーに心も仕事も奪われそうな日々を綴ります。

ネットワーク トラフィック崩壊 〜3G回線を封鎖せよ〜

»

こんにちは。以前にも増してソフトバンクの電波に不満がマルマルモリモリの松井です。

あまりにも不満なのでこんなエントリーを書くことにしました。もう3Gに依存するネットワークなんていらない。

今回のお話を結論から言うと、すべてのモバイル端末がアドホックで近くの機器と接続されるようになったら3Gネットワーク インフラいらないよね、ということです。

今現在、町中には無線ネットワークに接続できるモバイル端末があふれています。無線LANだけでなくBluetoothや3Gネットワークですね。アドホックというのはこうした端末同士がルーターを介さずに直接無線で接続できる機能です。今でも一部の機器ではデータ交換に使われています。一番見かけるのはスマートフォンのテザリングでしょうか。

そうやって近くの無線端末同士を無制限に接続することで、3G回線の代わりに世界中の端末を橋渡しするようなネットワークが出来上がれば、3G回線はいらなくなるんではないでしょうか。

現在3G回線はスマートフォンの普及でトラフィックが増えすぎて定額制じゃあやっていけないかも、なんていう目算も出ていて携帯キャリアがひよってきている始末。早急に対処が必要な状況でアドホックにより端末同士が直接つながるという仕組みは魅力的ではないでしょうか。いや、キャリアにしたら回線使用料で稼げなくなるからつらいか。

では、アドホック 同士による新しいネットワークの構築ができたからといって問題が無いかといったらそんなことはありません。むしろ大問題があります。

その大問題というのはセキュリティと帯域の問題。

まず、セキュリティについて。

なにせ端末同士が直接つながってしまうので相手に自分の端末のデータをのぞかれやしないか不安で不安で夜も眠れず次の日は会社で爆睡です。でもこの問題は割と簡単に解決可能で、ファイアウォールのような機能を各端末にのせればいいだけ。

各端末のデータ領域をサンドボックス化して公開したい情報を選択すると外部に公開することができるという機能を実装するのはそう難しいことではないでしょう。それすら不安ということになるとそもそも公衆無線LANなんて使えませんよ。同じネットワークに見ず知らずの変態の端末があるかもしれないんですから。

次に考えるのが帯域の問題。

この方式だと見ず知らずの人の端末同士がつながって、ユーザーに選択の余地を与えません。従って近くで大量のデータをダウンロードしているような輩がいるとそれだけで近辺のユーザーのネットワークを圧迫してしまいます。

これを解決する方法としてはWinnyの方法を採用するといいかもしれません。Winnyって今となっては悪の権化みたいに言われていますが仕組みはものすごくよく考えられているんです。データをあちこちのPCに分散することで、ユーザーがリクエストしたファイルを近くのコンピューターから拾ってきて、効率的にダウンロードできるんです。

今ではモバイル端末でも10GBを超える容量を持つことが珍しくないのでそのうち数GBを共有専用領域にしてデータの分散を行なうということが考えられます。

まあ、モバイル端末で数百MB、数GBというデータを扱うときというのはOSのアップデートくらいなものなので、アップデートサイトに関しては専用回線を用意して、端末からのリクエストはそちらの回線にルーティングするということも対策としてはありでしょう。

こんな感じで端末同士がつながる機能を持ったら本当に3G回線いらなくなるんじゃないかと思っているんですが、いかがなもんでしょうか。

ちなみにタイトルを考えたときはストーリーを持たせて3G回線がなくなるまでを小説風に書くことを考えましたが、書くのも読むのもかったるい気がしたので結局いつも通りです。

Comment(4)