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被災地を訪問してきました

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今回訪れたのは岩手県宮古市津軽石。

テレビではほとんど放送されない地域ですが、被災状況はやはり他の地域と同様手の施しようがないほど壊滅的です。津波の被害を受けた地域では土壌のみならず空気の汚染も進んでいてとてもマスク無しでは歩けない状況となっています。

このあたりはまだ下水が整備されていない家屋も多く、津波によってかなりの汚水が散らばっているという問題があります。また、海水により腐食した木材や金属の粉塵も舞っていて長く生活すると健康被害も懸念されます。ただ、空気の問題は特効薬的な策はなくマスクの利用や被災地に近寄らないといった回避策しかないので問題の解決はかなり難しいのが現状でしょう。

近くの中学校では体育館が避難所となり、自衛隊が常駐して炊き出しを行っている様子。ちなみに自衛隊員は校庭にテントを張って寝泊りをして活動しています。風呂にはいるのも1週間に1回程度だそうです。食事の状況などについては詳しくはわかりませんが、一部の噂だとかなりひどいのではないかということです。被災者を優先するのはわかりますが、助ける側が疲弊しては援助活動に差し支えると思うのです。日本ではこういった状況も精神論で片付けてしまう風習がありますが、いい加減もっと合理性を追求してもいいんじゃないでしょうか。

最後に、今回の訪問で被災地を撮影してきましたので写真を公開します。少しでも多くの方に状況を知っていただきたいとの思いで撮影をしてきました。正直、実際に現地で写真をとろうと思ったとき、カメラを向けることがためらわれました。後ろめたさだけでなく、陳腐な使命感で行動していないかなど葛藤はありましたが、見てきたものを伝えようというシンプルな考えに落ち着きました。
http://www.flickr.com/photos/60087365@N08/sets/72157626527309157/

被災した皆様が一刻も早く日常生活に戻れることを祈っています。

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