「仮想化」をキーワードに情報インフラの世界を考察します。

DMBOKがデータ管理のデファクトスタンダードになる日

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1年前にこのブログでDMBOK(ディンボック)というものを紹介しました。

『データ管理の世界標準になりそうなDMBOK(Data Management Body Of Knowledge)』
http://blogs.itmedia.co.jp/infra/2009/12/dmbokdata-manag.html

DMBOKとは、データ管理を体系的にまとめた標準です。プロジェクト管理標準としてPMBOK(ピンボック:Project Management Body Of Knowledge)が有名ですが、それのデータ管理版と考えれば大体合ってます。

当時から「これは第二のITILになる!」と目をつけてずーっとウォッチしていたDMBOK、ついに11月15日、日本でもDMBOKの普及を推進する組織が立ち上がりました。推進組織はDAMA Japan(代表 松本 聰氏)という名称で、なんだか転職できそうな感じが漂っていますが、扱っている内容はとても堅実で重要なテーマです。

『30年遅れているデータ管理を日本で啓蒙!DAMA日本支部設立』
http://ascii.jp/elem/000/000/569/569902/

そもそもDMBOKが目指しているゴールはなんでしょう。

これについて、DAMA Japan理事であるデータ総研社長の黒澤さんは主に次の点を語っていました。

・データ管理機能のコンセンサス構築、標準機能の定義を提示
・データ管理の基本原則、スコープを明確化

大手IT企業では、社内でマスターデータマネジメントとはかくあるべき、というようなポリシーを有しているところが比較的多いと思いますが、データ管理という大枠でこういった点をまとめた体系論は持っていないでしょう。

たとえば、DAMA Japan設立セミナーでOracleさんが配布していた資料では、マスターデータマネジメントの要素として、4つをあげています。

・データモデル
・データ収集/配信
・データ品質管理
・データガバナンス

これに対して、DMBOKが取り上げている『データ管理』とは、データ資産の計画作成・統制・配信にまつわるビジネス機能を意図しており、非常に広範な領域にわたるものです。観点としては、エンタープライズ・アーキテクチャ(EA)から捉えており、過去に語りつくされた感のあるマスターデータマネジメントよりも大局的な視点ですね。

具体的には、「データ管理コスト制御」「ビジネスニーズとの調整」という点が盛り込まれているのは大きな違いだと思います。

あまりだらだら述べても中だるみするだけですので、DAMA Japan理事の黒澤さんのプレゼンで印象に残った言葉を最後に記しておきます。

「データ管理とは、IT部門のデータ管理専門家とデータ生産者/利用者の集団利益を代表するビジネスデータスチュワード(業務側のデータ管理責任者)の共同責任である。」

これからのデータ管理のトレンドワードは、ビジネスデータスチュワードですよ!

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