米国防省の提供するクラウドサービス(RACE)が信頼できないサイトのため利用できない?
米国防省の外郭団体が提供するクラウドサービス(RACE:Rapid Access Computing Environment)があります。今年の2月頃にオルタナブロガーの関さんや林さんが紹介していらっしゃいましたので、サービス内容はそこから引用させて頂きます。
『1CPUと1GBメモリーそして50GBのストレジからなり、ソフトウェアはLAMPでWindowsとRed Hat Linuxで稼動しているそうです。国防ということで当然ですが、国防総省のInformation Assuranceなる標準に則り、きびしいセキュリティー基準を満たしているようです。一月単位の課金で上記の構成では月500ドルの課金です。
国防総省はすでに海軍などでクラウドのサービスを調達する際のガイドラインを早速策定したそうで、このプライベートクラウドはさらに国防総省内の組織でクラウドの採用を加速させることが期待されているようです。』
http://blogs.itmedia.co.jp/tseki/2009/02/post-db71.html
その後、米軍が使うアプリケーションもRACEに移行しはじめています。開発およびテスト環境なら24時間、本番環境は72時間以内に準備できるとのこと。
400万人のユーザーを抱える米軍のITシステム(6100サーバ、34メインフレーム、3800テラバイト)は世界194か所に点在していたそうですが、RACEの活用によって14か所のデータセンターに集約できたと聞きます。
このような巨大かつ堅牢と思われるクラウドサービスが一般ユーザーも利用可能というのですから、是非私も使ってみようと思い立ち、RACEのサイトに行ってみたのです。
http://www.disa.mil/race/
サイトのTOPには「THIS IS NOT JUST ANY RACE. THIS IS THE RAPID ACCESS COMPUTING ENVIRONMENT.」という私にはちょっと面白さが分からないメッセージ(競争と掛けているようです)と簡単な説明が書いてあり、そのちょっと下に「START TODAY」のボタンがありました。
すぐにでも利用できそうなので、さっそくボタンをクリックしたのですけど、遷移先の画面にはこのようなメッセージが・・・
『接続の安全性を確認できません
cd22projects.csd.disa.mil に安全に接続するように求められましたが、接続の安全性が確認できませんでした。
安全に接続する場合は通常、あなたが適切な相手と通信することを確認できるように、信頼できる証明書を提供してきます。しかし、このサイトの証明書は信頼性を検証できません。
どうすればよいのか?
これまでこのサイトに問題なく接続できていた場合、このエラーが表示されるのは誰かがこのサイトになりすましている可能性があるということであり、接続すべきではありません。』
そして、「危険性を理解した上で接続するには」という説明とともに、「例外として追加しないで下さい」という文言も現れます。
これはFireFoxで開いたときのエラーメッセージですが、IEで開くと「許可する証明書を選択しろ」という表示が出るものの、肝心の証明書が何も表示されていないという状況に。
この先を一歩踏み出す踏ん切りがちょっと付きません。どなたか、RACEを使っていらっしゃる方、いませんか?