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クラウドは大企業には向かない~クラウドの一部はクラウド(雲)で翳っているというマッキンゼーの興味深いレポート~

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マッキンゼー(Mckinsey & Company)が4/15に発表した『クラウドコンピューティングの真実(Clearing the Air on Cloud Computing)』で次のような主張がなされています。

  • 大企業がクラウドコンピューティングを採用するのは不利である
  • クラウドコンピューティングは業界の一方的な過剰売り込みである
  • Amazon Web Services(AWS)に代表されるようなクラウドコンピューティングは、企業が自力でやれることを過大な料金で大企業にサービスとして提供している
  • クラウドコンピューティングは中小企業には適しているが、従来型のデータセンターを使っている大企業には普及しない
  • 大企業に向いているのは仮想化であり、社内的に仮想化を実装することによって企業は減価償却や税控除の面で費用を節減できる

TechCrunchの記事を参考に原文を読むと分かり易いと思います。
http://jp.techcrunch.com/archives/20090416mckinseys-cloud-computing-report-is-partly-cloudy/
http://uptimeinstitute.org/content/view/353/319

このレポートは欧米で物議を醸しているようで、クラウド関係者の反応は様々だとか。
http://www.datacenterknowledge.com/archives/2009/04/16/roundup-the-mckinsey-cloud-report/

ちなみにマッキンゼーの調査では、現在のところ、クラウドコンピューティングの定義は22種類以上も存在するとのことで、次のものになるとレポートでは述べてありました。

  1. Hardware management is highly abstracted from the buyer
  2. Buyers incur infrastructure cost as variable OPEX
  3. Infrastructure capacity is highly elastic (up or down)

内容について突っ込みたい面とうなづける面がそれぞれあります。クラウドビジネスに携われる方は是非ご一読下さい。

Comment(2)

コメント

大企業向けに求められるのは、「プライベートクラウド」ってだけの話では????
IBMのこんなニュースがありましたよね?

そやさん、コメントありがとうございます。プライベートクラウドを実現してメリットのある企業というのは世の中にそれほどないというのがマッキンゼーレポートの見解だと認識しています。サーバを数千台使っているような企業は別にして、それ以外の企業は仮想化でリソース集約するだけで十分だと思うよ、ということを述べているのではないかと。

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