ゴールデンウィークも終わろうかという端午の節句、昨年に引き続き、 幕張メッセで開催されていた日本最大級のフリーマーケットに参加してきました。

まあ参加といっても、たんにブラブラとお店を覗き、bayfmの公開生放送に出演していたゴスペラーズと世界のナベアツ(※ いつも世界のナベツネと間違ってしまう)を見て帰ってきただけなのですけどね。

このフリーマーケット、日本最大級と銘打つだけあって、幕張メッセのホールを9つぶちぬきで使うほどの大会場、 もちろんそのスペース全てが出展者や協賛店で埋め尽くされ、来場者は20万人近くにも達するというメガサイズのフリマです。

本当に多くの人が会場にひしめき合っており、会場に立ち入った途端に熱気に圧倒されました。人がこれだけ集まると、 本当に空気が違ってくるのですね。


ところで、私はフリマにそれほど興味はないのですが、これだけ大勢の人が集まってくるイベントを見ると、 参加している人々には果たしてどれほどの利益があるのか気になってしまいます。

例えば、このイベントでは車での出店を行う人が多いのですけど、出店物に値札を貼って、車に詰め込み、遠路はるばる(しかも早朝に) 幕張メッセまで移動した上、所定の場所で品物を並べ、7時間(10時会場17時閉場です)もお客の相手をして、 残った品物は再び車に詰め込んで家路につくワケですよ。ガソリン代だってバカにならないでしょうし、 もちろん家に帰ったら車から品物を降ろさなければなりません。人によっては再び家の押入れやクローゼットに仕舞い込むこともあるでしょう。

はたしてこれだけの労力を掛けてまでフリマに出店する価値はあるのでしょうか?


今回の「幕張メッセどきどきフリーマーケット」に車出店する場合を挙げ、キャッシュフローを試算してみます。

モデルケースとして、20代男性2人が車(ステーションワゴン)を使って自宅にあった不要物をフリマで売り捌くと想定します。 彼らは東京都調布市から車で移動するものとし、高速道路を通って幕張メッセまで到着、帰宅も同ルートとします。 昼食はフリマ会場で現地調達するため、その分のみ経費に上乗せすると考えましょう。


ということで、キャッシュアウト要素を以下のように仮定。

・一般人による車出店 :6,000円/1日
 ※実行委員会情報より
・高速代金 :3,000円 (中央・首都高・京葉を往復)
・ガソリン代 :1,500円 (50km÷10km/ℓ×150円×往復)
 ※車に詳しくないため誤差はご容赦下さい
・昼食・その他飲料代 :3,000円 (1,500円×2人)


ということは、自分の車で出店するなら”6,000円+3,000円+1,500円+3,000円”の合計でなんと” 13,500円”もの初期費用が必要になることが分かります。

となると、持ち寄った不要物が13,500円以上で売れなければ、少なくとも赤字であることが分かります。いや、 実はそれが全てではありません。

出店者がお金儲けのためにフリマに参加したのであれば、当然彼らの人件費だって考慮すべきです。もし、 彼らがフリマに参加するのではなく、その準備時間も使ってアルバイトをしていれば相応の収入を得ていたでしょうから、 機会損失を考える必要があります。

フリマの準備、実行、片付けに費やした時間(移動時間含む)を正味20時間と考えると、時給900円のバイトであったとしても、” 36,000円(900円×20時間×2人)”を得るチャンスがあったことになり、 彼らはこの金額分をフリマの収益から得ることができなければ、割の合わない仕事だったことになります。

ということで、”13,500円+36,000円=49,500円”。

さらに、もっとキャパシティの大きな車にしようとレンタカーを利用するなら、 SUVであればプラス15000円は見る必要がありますから、” 49,500円+15,000円=64,500円”です。

つまり、フリマで64,500円以上の売上がなければ、その時間を使って別のバイトをした方が得であるという結論に至るわけです。

 

ざっと計算しただけですから、かなり乱暴な数字であることは認識していますが、 それでも5桁の後半台の収益がなければ赤字になりそうだということは、なんとなく分かるのではないでしょうか。 もしも物品をわざわざ仕入れてフリマで儲けたいのであれば、さらに原価分の金額が上乗せされるのですから、 本気で臨まないと痛い目を見ることになりそうですね。


こんな計算をしてしまうのは、きっと私があまりフリマに興味が無いからなのでしょう。知人を初め、フリマ好きの人は、 損得を度外視して遊びとして楽しんでいるから、こんなことを気にする必要もないのでしょうね。

ここまでフリマの費用について考えてくると、主催側の収益が非常に気になってきました。幕張フリマの場合、来場者は20万人弱、 当日券500円、前売り券400円、プロ出店は3日で48,000円、スーパープロ出展は3日で189,000円、 企業出展は315,000円という数字が分かっているので、どなたか計算してみて下さい。

 

NAKA

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ITIL Managerとして、システムインフラのコンサルティングを中心に、業務領域まで幅広く担当しています。

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