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タイ国家警察とハローキティと著作権

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システムとまったく関係ない話題で恐縮ですが、asahi.comを読んでいたら、こんなニュースが目に入ってきました。 タイ国家警察防犯部が部内の規律違反者を罰するために、ピンク色でかわいいハローキティの腕章を付けさせ、 本人の羞恥心を煽って綱紀粛正を図ろうというものだそうです。

ただ、サンリオに対して事前許諾の問い合わせはしていなかったため、著作権に問題があるのではないかと世界中のメディアが殺到し、 それを気にした同組織はあっという間に腕章デザインの変更を決定したそうです。

http://www.asahi.com/international/update/0807/TKY200708070412.html

 

このニュース、タイ国家警察がプレスに対して公式にリリースしていなければ、多分、誰もここまで騒がなかったと思います。 もし非公式であれば、素行の悪い人物に罰ゲームとしてハローキティの腕章を付けさせたというだけの話だったのだと思います。 当事者たちも内輪ノリの勢いでやっていたのかなと。

著作権という観点で考えると、このケース、結局真っ黒な話だったのでしょうか。個人的にはグレーではあるけれども、 腕章の目的というか説明次第では問題にならなかったのかな、とも思います。

例えば、部内の結束を強めるためにハローキティの腕章を”自主的”に付けてみた、とか。 公的機関での出来事なので尚更騒がれるのだと思いますが、これが民間の警備会社だったら、あまりニュースにはならなかったのでしょうね。

 

いずれにせよ、結局法的に黒か白かで考えると、どちらなんでしょうね。

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