オルタナティブ・ブログ > 情報インフラ24時 眠らないシステム >

「仮想化」をキーワードに情報インフラの世界を考察します。

JP1、Systemwalker、WebSAMに支えられる国内運用管理

»

2005年における運用管理ソフトウェアの市場動向がIDC Japanから発表されました。ITILや情報漏洩対策、セキュリティ全般への投資が目立っていたようです。

参考:http://www.networkworld.jp/news/-/44423.html

本プレスリリースで発表された国内運用管理アプリの上位は以下の通りでした。

【2005年版 国内運用管理アプリシェア】
 順位 シェア 製品名(ベンダー)

 1位___24.9%__JP1(日立)
 2位___24.3%__Systemwalker(富士通)
 3位___21.4%__WebSAM(NEC)
 4位____8.4%__Tivoli(IBM)
 5位____4.5%__OpenView(HP)
 6位____2.1%__eXsenju(NRI)

見ての通り、日本国内の運用管理の現場では、国内を代表するベンダー3社がほぼ抑えていますが、ちょっと意外だったのは、JP1のシェアが2位3位と比べてほとんど変わらない点です。

私の経験では、ジョブ管理にJP1、アラート検出にTivoliと使い分けているクライアントがほとんどでして、感覚的にもJPが圧倒的なシェアを誇っているものとばかり思っていましたが、実際にはSystemwalkerとほとんど変わらなかったというのは驚きです。

どうしても納得できず、過去の実績を調べてみたのですが、これまたIDCのプレスリリースでちょっと面白い数字が出てきました。

【2003年版 国内運用管理アプリシェア】
 順位 シェア 製品名(ベンダー)

 1位___30.3%__JP1(日立)
 2位___21.5%__Systemwalker(富士通)
 3位___16.8%__WebSAM(NEC)
 4位____8.8%__Tivoli(IBM)

なるほど、このときはJP1のシェアは30%を超えており、他の運用監視アプリを大きく引き離していますね。

JP1は8年連続シェアトップの座に輝いていますが、どうやら徐々にシェアを奪われているようです。

これは乗り換えが進んでいるということなのでしょうか? 身の回りでそういったクライアントがいないため、数字の意味を掴みかねています。

皆さんの周りでJP1から他の運用管理アプリに乗り換えたところはありますか? もしあれば、理由も含めて教えて頂けるとうれしいです。

Comment(3)