このブログでは音楽・デザイン・システム・アプリと、ジャンル問わず好き勝手にモノ作りをやって来た独立系「歌うデザイナー」の視点から、身近なITや突っ込んだITの魅力や生活の中での捉え方、モノ作りを通じて感じる事、気に入った道具などを中心に書いていこうと思います。

iOS7は本当にフラットデザインなのか?

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私はiOSデベロッパーなのでiOS7 betaを触る機会に恵まれました。
Appleの規約に抵触しない範囲でちょっと所感を。



早速出たIntroducing iOS7 大阪弁バージョン


新しいiOS7は、フラットデザインに移行したとか言われてるけど、見て触ってる感じあまりそういう印象を受けません。

むしろ動き一つ一つが有機的で、愛らしい。
確かにデザインエレメントはフラットデザイン風なものが多いけど、すりガラス的な表現や、奥行き感を全面に出し、ディスプレイデザインの枠を超えて、iPhoneそのものを、もっとマクロな視点からメタファースタイルに溶かし込むという試みのように感じる。

最終的には会って聞いたわけじゃないのでジョナサン・アイブ(ジョニー)の真意はわからないが、その試みの中ではボタンなどの細かなエレメントはフラットスタイル『っぽい』ものが良かったんだろう。それは一つの結実の姿。

見て触るとわかる。
ジョニーがジョブズをどれほど信頼してたか。
そして、その信頼というディレクションの殻を外したジョニーが真に考えてたデザイン哲学。

アップル前のジョニーの作品を観れば自明なそれは、『バランスと一体感』

※皆さんにも是非ジョニーのアップル以前の作品をごご覧いただきたかったのだが、もはやポートレート入りの記事が見つけられなく。。。
Jonathan Ive Senior Vice-President of Design, Apple Jonathan Ive ...

ジョニーがアップルで同じ様な試みをしたことがあった。
最も有名な例はiPod 5Gのデザイン。

220px-IPod_wheel.svg.png

フラットなエレメントを筐体に施すことによって、端末そのものの一体感を飛躍的に向上させた例。
※この功績は本当に大きくて、(現状を考えれば)それまでそこまで日のあたる業界ではなかったセンサー業界の商業的な可能性を爆発的にアップさせました。

ティムが今回どれだけ好き勝手やらせたのか。なにせ今回の作品は、そんなジョニーらしさ満点。

iOSは初期リリース時にモーション系のライブラリの最適化にかなりの時間を割いて構築しているはずで、それが今なおiOSの操作時の気持ちよさに繋がっています。その操作感の上に構築された今回の世界観はとても素敵です。

僕は世界で最も尊敬するデザイナーのひとりが作っている、という点で少しひいき目があるかもしれないですが、それは裏を返せば「最初少しくらい難があったとしても、その後のブラッシュアップ課程を安心して楽しめる」という信頼感でもあります。

総合的に、生内的には素晴らしいの一言。
期待して、待ちましょう。

最後にジョナサン・アイブの名言を一つ。
※引用先のサイトは世界のデザイナーの名言集(?だと思う)です。暇つぶしに見ると面白い。
日本語と英語は言語構造が違うので、正確に伝えるためにあえて翻訳はしません。概念で感じてください。

The word design is everything and nothing. The design and the product itself are inseparable.
http://quotesondesign.com/jonathan-ive-2/

こうして物事を、自分が予想もしないくらい違う角度から見てみるのも未来学の未来予測の確度を高める一つの手法です。

ところでジョナサン・アイブの私生活はとてもカッコいい。The、英国紳士な感じが漂いまくりです。
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