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商社マンの営業として33年間(うち海外生活21年間)、国内外で様々な体験をした。更に、アイデアマラソンのノートには、思いつきを書き続けて27年間、読者の参考になるエピソードや体験がたくさんある。今まで3年半、ITmediaのビジネスコラム「樋口健夫の笑うアイデア動かす発想」で毎週コラムを書き続けてきたが、私の体験や発想をさらに広く提供することが読者の参考になるはずと思い、ブログを開設することにした。一読されれば「読むワクチン」として、効果があるだろう。

海外旅行・出張危険回避講座 (一読さえすればリスクは最小、そしてあなたは、海外旅行のプロ) その17 ホテル その他の様々なトラブル

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海外旅行・出張危険回避講座
(一読さえすればリスクは最小、そしてあなたは、海外旅行のプロ) その17 ホテル その他の様々なトラブル

 
1 夜中のもめごと
夜中にホテルの廊下で大声がする。見事に叩き起こされた。
 どうも酔っぱらいではなさそうだ。ドアの隙間から見ると、斜め向かいの部屋の下着の男性が、扉を開けたまま、外からの訪問者の女性と言い合っている。「約束が違う」と、両方が言っているような雰囲気だ。
 ドアをそっと閉めて、ホテルのフロントに電話して、苦情を言って、ベッドに潜り込む。色々な国で、何度か男女がこんな風にもめているのを見たことがある。この後は、どのように始末しているのか知らないが、とにかく周りの部屋には、大変な迷惑だ。
 こんなもめごとには、巻き込まれてはいけない。

2 夜中の魔術師
 (こんな手の込んだことを本当にやるのか、知らないが)夜中にどんどんと、部屋にノックがあって、ドアの隙間から見ると、女性が2人立っている。
 ドアを開けると、
「そこの部屋の友人を訪ねてきたが、不在なので、ちょっと電話をお借りできませんか」というもの。
 こんなのは、バチンとドアを閉めてしまえば良いようなものだが、妙な親切心を出して、
「いいよ。電話はそこにある」というと、一人の女性が入ってきて、電話を取り上げて、どこかに電話をしている。もちろん、その部屋のもう一人は部屋に入らずに、入り口のところに立っている。
 電話を終えて、
「サンキュー」と言いながら、ドアを閉めて出ていった。急いでベッドに戻ってぐっすりと寝たら、朝、部屋に置いていた貴重品の入ったカバンが盗まれていた。見ると、ドアのロックにガムテープが貼られていて、外から入れるようになっていた。一人が電話を掛けている間に、一人がガムテープのドアのロックに貼って、宿泊客がぐっすりと寝ている間に忍び込んでカバンを盗むという手口。←多少、この話は現実的ではない。

3 部屋の中の貴重品
 ホテルの自室に、むき出しの現金や小銭は、サイドテーブルなどに、絶対に放置して、外出してはならない。ホテルの従業員であっても、国によっては、放置されている現金の一部を持ち去ることは、あり得る。
 全部は盗らない。ごく一部だけを持ち去るところがミソだ。更に、札の場合は、それをサイドテーブルの横のすき間に落とすという手口が多い。お客が気が付かない場合は、お客が立ち去った後で、すき間から回収するが、お客が万一気が付き、騒いでも、横のすき間から出てくると、お客が誤って落としたということになって、逃げ切れるものだ。

4 クレジットカードの2度読み
 ホテルにチェックインした時に、クレジットカードを読みこまれ、サインしていて、チェックアウト時に、再びクレジットカードを渡すように要求されて、再びサインすることを要求されることがある。
 そんな時には、前回渡したクレジットカードの読み取りシートを、返却するように要求しよう。
 去年の北京のホテルでも、これを取り戻して、破り捨てるまで、えらい交渉をしなければならなかった。何が起こるか分からない。


ポイント 
(1) ホテルの廊下は、公衆の場と同じと考える。
だから、ホテルの廊下に下着姿では出てはならない。鍵やカードキーを室内に忘れてしまうと、相当面倒くさいことになりかねない。
(2) ホテルの部屋の見えるところに、現金、硬貨、貴重品(ペンダントや指輪など)は置かない。
(3) クレジットカードの記録は、しっかりと管理し、ホテルにチェックインした時のカードの写しは、チェックアウトするときのカードでの支払い時に、最初の記録を取り戻し破り捨てるなどの処置を取ること。


アイデアマラソン一口メモ 子どもたちへの大きな影響
アイデアマラソンの大きな影響の一つは、家族への創造性の効果だ。お父さんやお母さんが、ノートに発想を毎日書き留めていると、子どもたちも見ている。子どもたちに、ノートに書き留めた発想を話してみると、子どもは自分も、色々と思いつきを話してくる。そのタイミングで、子どもにノートを渡して、同じようにアイデアマラソンを開始すればよい。これは最高の家庭教育になる。ノートを使いこなす子どもは発想だけでなく、成績も良くなる。

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最新刊のアイデアマラソンの本
「仕事ができる人のノート術」(東洋経済新報社)
一読すればあなたも、毎日発想を残すことができる。それがあなたの財産だ。

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