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「ジョジョの奇妙な冒険」がキラーコンテンツとなった件-例えば脱サブカルの必要性の有無を考える-

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漫画「ジョジョの奇妙な冒険」が今ブームだ。

「ジョジョの奇妙な冒険」とは、1987年から少年ジャンプで連載がスタートした漫画で、ジョースター家にまつわる因縁を中心に展開される物語が描かれた、冒険ファンタジー作品だ。今もなお、「ウルトラジャンプ」にて連載が続いている。

このムーブメントを裏付けるように、様々なコンテンツがリリースされている。

TVアニメは昨年の放送から引き続く形で、新章がスタートした。

 → 『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』

スマホ用ゲームアプリがリリースされ、300万DLを超えたという。

 → 『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストシューターズ』

また、スポーツ用品メーカーのコンバースとのコラボレーション・スニーカーは第2弾の発売が決定している。

 → コンバース『 ALL STAR OX/JO II』

なぜ今、「ジョジョの奇妙な冒険」がキラーコンテンツとなっているのか?

その理由として、もちろんエンターテイメントとしての面白さは当然あるだろう。

けれど他にも、このJOJO世代ともいうべき30代後半から40代前半の社会人が、ビジネスが中核を担う世代と同期してきたからではないか。すなわち、JOJO世代がこの漫画のアニメをはじめとした、様々なコンテンツを創り出せるだけのプレイヤーになってきたということだろう。

まぁ端的に言えば、オッサンが自分の好きなものを作れるようになってきたってこと。

また、コンテンツの利用者の主をJOJO世代だとすると、それらを消費するだけの経済力を得ていることに加え、今なお続く連載を背景に、広い世代に認知されていることも、その人気を後押ししている。

「ジョジョの奇妙な冒険」は海外でも人気が高くって、例えば海外で若者が集まるバーかなんかで、日本人と分かれば「お前はジョジョだ」なんて言われて多くの友人を作ることが出来る。大げさでは決してない。

他にも「キャプテン翼」とか「NARUTO」なんかの漫画は想像以上に海外に浸透している。

けれど実際には、漫画、アニメの文化としての地位は低い。

「サザエさん」の著者である長谷川町子氏には「国民栄誉賞」が贈られている。けれど、同じように皆から愛された漫画を描いてきた、手塚治虫氏やら宮崎駿氏ですらそんな評価は受けていない。

メジャーリーグでの日本人野球選手の活躍は嬉しくて仕方ないので、国民栄誉賞だってあげちゃうのに。アメリカというローカルのプロリーグであったとしても、だ。まぁでも嬉しいことはたくさんあった方が良いのでこれはこれでOK牧場!なんだけど。

で、漫画、アニメの話。

ビジネス上での雑談には、NYヤンキースの話題はできるけど、アニメの話は好ましくない。要するにサブカルチャーの域を出ていないのだ。

漫画、アニメがサブカルを脱するには、海外からの権威づけがなければ日本では難しいと思う。

「アニメは世界に誇るコンテンツだっ!」なんて言ってるオトナ達は、「宮崎駿作品」がハリウッドやらカンヌやらで評価を受けて、はじめてアニメの価値を認識する。「世界のミヤザキハヤオ」なんて。実際の認知度は先に挙げた「ジョジョの奇妙な冒険」や「キャプテン翼」に比べてずっと低いのに。

だからと言って、サブカルを脱する必要があるのか?と問われればそうでもない。というかどうでもいい。

ただ、もうちょっと評価してあげてもよいのにな、と思う。日本の漫画、アニメのクオリティは世界でも頭一つ抜きんでている。

従来、自動車産業など製造業を中心として発展してきた日本に、もうひとつ基幹産業として発展しうるポテンシャルがあるものだと思うからサ。

(正林俊介)

 

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