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【アプリ:LINE、何なんだ!オマエ様は一体何を目指しているんだ!】

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皆様こんにちは。鈴与シンワート株式会社の正林です。

以前、LINEに関するブログを書いて内野安打っぽいヒットとなりましたが


LINEがいま、爆発的な伸びをみせている、なんてニュースを見聞きするにつれ「久しぶりにアプリ立ち上げてみようか知らん」って開けてびっくり玉手箱って。

「なんじゃこりゃっ!!!」

このLINE。かつて自分は恐ろしい思いをした(※LINEが悪いわけでなく、自業自得です)わけですが、かつての恐怖が驚きに変わったのであります。で、何に驚いたかと言えば

① 「友だち」が膨大に増えていてもう何がなんだかわからない。

② UIにタイムラインが追加されていたり、スタンプ機能のほか様々なツール・機能が追加されていて以前とは大分サマ変わりしている。

①については、放っておけばドカドカ追加されてしまう「友だち」機能が存分にポテンシャルを発揮してのことである。しかしこれ、名前の表示が任意に設定できるので本当に誰が誰だかわからない。
カテゴリ分けして整理も(見たところ)出来無そうなので、無秩序に名前が並んでいて、言うなれば個人IDのジャングルに迷いこんだようである。

②に関しては、機能追加・強化を経てのことであるけれど、タイムラインなど特に

「そもそもこれは何をするツールなのか?」

ということが解りかねるのである。第2のFaceBookになりたいのか?それにしてはお粗末。とってつけたような感じである。例えば、これも「友だち」と同様にエントリー順にランダムな投稿が並んでいて見にくいのである。

時代の寵児のように取り上げられている、このLINEだけれど「お前はどこに行きたいのだ?」と正直思ってしまったのであります。

FaceBookはコミュニケーションを「広げる」、LINEは「深く」する。と以前どこかで読んで「そーかなぁ?」なんて思った気がしますが、タイムライン機能の追加によって「広く自分のメッセージを伝える」ということに足を踏み入れていて「深く」という意味からは外れている。そもそも「友だち」の取り込み部分からして「深く」というより「広く」という方向のものだと思う。

様々な記事を見るにつけ、LINEは今後のロードマップ的なものを設けずに、3ヶ月程度のスパンで可能な機能追加をニーズに応じて実施していく、自由で新しい発想のツールとのこと。

ふーん。
なーる。

「伸びる企業或いは勝ち残る企業ほど、事業の方針は朝令暮改である」って、自分が尊敬するミスミ・グループの三枝会長がおっしゃった言葉。
これすなわち、さまざまな意思決定をしていく中で「一度決めたから」といって間違ったり方針転換すべきことに気づいたときに、即座に対応できることが重要である、という意味だと理解している。自分も「なーる。全くそのとおりである。」と日頃からそう考えているのである。

けれど、これは根本的な理念や目標があり、その中でやるべき事業としての戦術に関してであって、その行動規範、判断基準のベースには必ずゆるぎない意思があるハズである。

恐らく僕が思うにLINEがFaceBookを駆逐するなんてことは無い。なぜならマーケットや応えていくニーズが違うと思うから。別々の市場の中で、成長を模索していくのではないか。
デバイスはボーダーレス化していく中で「PCに強い」「スマホに強い」なんて分類はナンセンスである。※⇒吉政センパイごめんなさい!

LINEはこれから成長、定着を目指す新しいサービスである。だから今後、「目指している方向」それは少なくともマインドとして誰か或いはどこかにあるもののはずである。

僕はそれを知りたいし、少し離れていたLINEにもう一度触れてそれを体感してみようと思っている。

よーし、アプリ立ち上げるぞぉ!うひゃ~・・・

<了>

-正林 俊介-


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