クラウドストレージの普及と利用状況の拡大

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お久しぶりです。先週は会社の全社行事がありまして、記事を載せることができませんでした。
その行事がなぜかHard Rock Hotel Las Vegasで行われて、自分は静かに舞い上がっていました。ホテル全体がロックに包まれており、例えば部屋のドアもそれぞれ違っていて楽しかったです。これはある部屋のドアですが、見るもの全て飽きなかったです。(この写真、誰だかわかりますか?)

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今日はクラウドで実現するストレージについて話します。

クラウドストレージとは、クラウドを利用して提供されるオンラインストレージサービスです。データをオンラインストレージサービスを利用して預けるというのは、一昔前までは相当エンタープライズ領域では抵抗感のある利用方法でしたが、クラウドが普及するにつれて、こうしたサービスを利用する法人企業がかなり増えるようになり、最近では積極的に利用する企業も現れるようになってきているのです。クラウドの普及につれて、明らかに利用が加速してきているのがクラウドストレージの現状といえます。

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クラウドストレージの魅力は簡単、かつ即座に利用できること

ストレージを自社で構築するとなりますと、サーバー自体の購入コストがかかる上に設定して利用できるまでの時間も大きなものになります。またサーバーをどのように保守管理していくかについても考えておく必要がありIT部門をもつ大手企業以外の中堅以下の会社では簡単にスタートさせることはできないのが現状です。

またストレージは企業で利用するとなると日に日にその蓄積利用容量が大きくなりますから、当初よりその規模を予測しておく必要も生じることになり、かなり敷居の高い作業になってしまいます。現実問題として、相当なストレージに関するエキスパートを配する会社であっても自社のストレージの規模を正確に予測することは難しく、どの企業でもIT担当者を悩ますものとなっているのです。

しかしクラウドストレージを利用すれば、こうしたリスクを抱え込まずにすぐに利用することができ、大きな魅力であることが理解されるよいうになってきているのです。自社でファイルサーバー環境を構築する必要もなく、低コストで必要な分だけのストレージサーバースペースを即座に確保することができるようになるのは実に魅力的なサービスといえます。またサーバーの契約後も利用状況に応じてサーバーのストレージ容量を変更させることもできることから、断然自在性の高いサービスであることが市場に認められてきたという状況です。自前のサーバーを保有していたのではそう簡単には拡張性を確保できないことも理解されはじめているようです。

具体的な活用領域は様々に広がりを見せる展開に

実際に利用を始めている企業では、ファイルサーバーの機器を更新する最にバックアップを実現するためにこうしたクラウドサーバーを利用するケースが増えています。またデータが膨大に膨れ上がるファイルサーバーや仮想サーバーをクラウド利用することによりその規模が大きくなっても十分に耐えられるスケーラビリティを確保するためにクラウドストレージを利用する企業も増えているのです。さらに地震や大規模な災害などに見舞われたときにBCP/BPMの視点から、コストをかけないで複数のアベイラビリティゾーンでの冗長構成を実現するためにクラウドストレージを積極利用するケースも増加中です。

クラウドERPの利用拡大なども大きなビジネスチャンスに

日本では2000年ごろから急劇に普及が進んだオンプレミスのサーバーを利用してライセンス形式にERPシステムの導入ですが、2013年を境にしてそのビジネス規模は縮小傾向に転じてきています。それに代わってクラウドERPが大手企業でも利用されはじめており、SaaSソリューションが既存のライセンス型のERPビジネスを凌駕するのもそれほど長い時間がかからない状況となってきています。さらにIaaSを利用してライセンスとして取得しているERPをクラウド上に移行して利用するクラウドイネイブラーも非常に増加しつつあり、多くの企業がエンタープライズ系でミッションクリティカルと思われていたシステムをクラウド利用し始めていることが明らかになってきています。
このようなクラウドシフトの動きに合わせて、データを格納するサーバーもクラウド上で調達しようという動きがいよいよ顕在化しようとしていることがわかります。足元ではクラウドストレージビジネスのマーケットキャップはまだまだ大きなものではありませんが、IT市場全体がクラウドへと鮮明にシフトしていく中にあって、大手を中心にエンタープライズユーザーの利用拡大は確実にやってこようとしている状況にあります。

主力のクラウドベンダーが提供するサービスが注目

とくにクラウドの中心的なベンダーがこうしたクラウドストレージを国内においても積極的に推し進めているのも市場拡大に弾みをつけることとなっているようです。アマゾンではAWSのユーザーに対して一定期間無償での利用を提供していますし、他のベンダーも積極的な利用を推進する状況にあることから、利用を経験した企業から順番にクラウド上でのデータ格納に関するリスクやアレルギーが解消する傾向が強まっており、今後一気に利用が広がる可能性が高まってきているといえます。また以前よりパブリッククラウドのエンタープライズ利用の環境が揃ってきたため優位性についての市場理解が高まったこともこうした動きに後押しになっているものと思われます。一方、日本国内のクラウドサービスプロバイダーも、日本独自のIT要求を充分に理解した上でサービスを提供しており、着実に市場を伸ばしてきています。

巨大なクラウドストレージをオンプレミスで構築運用

パブリッククラウドががぜん注目されていますが、その一方でオンプレミスであっても巨大なクラウドストレージを構築して少人数で運用できるストレージ基盤も登場しています。米国Tintri社は2016年にスケールアウト機能を市場投入しました。この機能で最大16万台もの仮想マシンを格納できるストレージプールを簡単に構築できます。しかも日々の運用管理は基本ストレージ側で賄うため、運用管理者は1名で十分であるという、1企業でアマゾン規模のクラウドストレージを実現できるのです。企業のアプリケーションやデータによっては、どうしてもパブリッククラウドに移行できないものが存在します。

まとめ

アマゾンAWS、マイクロソフトAzureをはじめとしたクラウドストレージは、以前より格段に企業向けの対応がされており、文字通りクラウドファーストの要件を満たしていると言えます。企業の持つIT資産が見直しの時期には、次期システムのかなりの部分をクラウドストレージに移行できる可能性があります。それでもオンプレミスに残したいシステムは依然残りますので、その際に如何にクラウドライクに構築できるストレージに移行できるかもひとつの注目点と言えましょう。

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