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Googleのモトローラ買収で勝手なことを書いてみる:

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Apple、欧州でもSamsungに勝利 「Galaxy Tab 10.1」販売停止へ

アップル、マルチタッチに関する特許を獲得――申請から3年を経て

Apple、Android勢に最初の勝ち星 HTCによる特許侵害をITCが認める

Google モトローラ買収

物まね大好きサムソンさんがAppleに訴えられてGalaxyTabが一部の国で発売停止になってしまった上に、先日、マルチタッチやピンチとかズームとかが完全にAppleの米国特許として審査が通ってしまったことも関係してるんだろうなと思ってます。そもそも、いちばん最初にAndroid端末を作ったHTCが米国際貿易委員会からiPohneのパクリですよ的予備判決が出てしまったので、そのあとの子供たちは全部ダメな気がします。現状、AppleがAndroidの発売停止訴訟を起こせる材料は80%は、そろってしまった感は否めません。

スマホの重要特許を持っているAppleと戦うんだったら、別の重要特許の重要特許持っているmotorola買ったら戦えるじゃんみたいな理屈ですかね。ケータイメールとケータイアプリの特許を持っているようです。

米モトローラ、特許侵害で米アップルを提訴

Androidの販売停止のリスクを考えたら一兆円の買収金額は安いかもしれません。株価も安いし。

そんな買収合戦をしていたら、そのうち、どっちかがAT&Tを買収して「電話はワシのグループが作った」とかなんとか言い出しそうで怖いです。今の時価総額だとどっちでもがんばれば買えますから。

最終的には、どっちも、「今のところ、やらないけど販売停止訴訟を起こそうと思えば起こせるよ」みたいな、どっちも核ミサイル持ってますよ打たないけど的な冷戦状態がいちばんユーザーにとってハッピーかもしれません。

ただ、過去の例からすると、訴訟が発生した場合、最終的には和解金で解決なんでしょうけど、アメリカの和解金は意味不明なくらい高額な上に、どっちも、数千万台から1億台売れてる世界なので、特許侵害の損害代金だけでも天文学的数字になりそうな気がします。

ただ、スマートフォンにおいて、日本人の多くはこういう世界の流れにはあまり関係ないポジションになりましたね。Androidケータイの世界市場において、どこの国に行っても、HTC、サムソン、LG、モトローラばっかり。正直、日本の端末はまったく世界で影響力が無いですね。

今回の買収で、HTCとサムソンあたりだと、自分たちのプライオリティが落ちた感じがするかもしれませんが、ガラスマメーカーからすると、あまり変わらないかもしれません。または、サードパーティーの扱いが少し悪くなって国内メーカーのガラスマが、さらに海外製より見劣りするかもしれません。

もっと言うと、ぼくら、コンテンツでメシを食っている人はもっと関係ないですね。スマートフォンはそもそも売り上げないので、モトローラでもなんでもいいから、市場が落ち着いて欲しいです。

え?日本にとっていい方法ですか?AndroidやiPhoneを鎖国して、B-Tronケータイでも作ればいいんじゃないですか?

ケータイグローバルというドロ舟に、のっかったら、儲かるのは、船着場のオッサンと、開店前に最初に乗った人だけで、開店してから乗った人は沈むしかないですよ。

アルファブロガー・アワード2010受賞

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