日本人の永遠の課題である英語に関するお役立ち情報をお届けします。ときどき経営ネタも。

日本にいながら英語が話せるようになった人がみんなやっている3つのこと

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初のオルタナティブ・ブログへの投稿になります。先生と一緒に教材を作り学んだ表現をスカイプで実践するオンライン英会話ベストティーチャーの代表をやっております宮地俊充と申します。

昨年11月からオンライン英会話の会社を運営してみて、英語学習に関する様々なノウハウを得ることができました。先月から楽天株式会社様が正式に社内英語公用語化に踏み切るなど英語の重要性が益々高まる中で、このブログではオルタナ読者の方に英語学習に関するお役立ち情報を毎回提供していきます。

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早速ですがこちらは何の表かお分かりですか? そうです、私たちが日本の中学と高校の授業でどれだけ英語を勉強してきたかの表になります。これは、あくまで学校での授業時間ですので、これに予習と復習と学習塾での時間も合わせれば、高校卒業までに軽く1500時間は英語を勉強してきたでしょう。

しかし、高校を卒業した時点で私は英語を話せますと自信を持って言える方はどのくらいいるでしょうか? 一説によると、日本人のうち英語を話せる割合は2%しかいないそうです。日本の英語教育に問題があると言われてしまっても仕方ないかもしれません。

私も高校卒業時点では全く英語を話せませんでした。大学時代もほぼ勉強せず、英語が話せないまま社会人となりました。最初に入ったプロジェクトで、いわゆる英語ジョブ(=英語が必要になる仕事)に放り込まれ、英語が話せない奴という肩身の狭い思いをしながら、夜な夜な英語を勉強しました。

一般的に知られている英語学習法はすべて試したと思います。英会話スクールに通い、CD教材を買いあさり、洋画も海外ドラマもたくさん見て、CNNのPodcastも聞き、今まで英語学習に数百万円は投資してきました。それでも、なかなか話せるようにならない時期が続きました。

そこで私は、どうやって話せるようになったかを英語が話せる友人に片っ端から聞いて回りました。そうすると、そこには共通点があることに気付きました。それが、本日御紹介したい「日本にいながら英語が話せるようになった人がみんなやっている3つのこと」になります。この3つのことを自分でも実践してみて、いろいろな仮説検証を繰り返すうちに、実際に少しずつ英語が話せるようになっていきました。

現在は、限定されたシチュエーションで限定された語彙であれば、問題なく外国人と英語で会話することができます。

それでは早速その3つのことを御紹介します。

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こちらが全体像になります。

  • ① 基礎固め
  • ② 大量インプット
  • ③ 話すトレーニング

この3つをきちんと行えば、間違いなく少しずつですが日本にいながら英語が話せるようになっていきます。順を追ってご説明します。

① 基礎固め

なにはともあれ、まずは基礎固めが大切です。これをやっていないと、どんなに英字新聞を読んでも、TEDを視聴しても、知っている英語表現が少ないのでだんだん嫌になってきてしまいます。基礎固めで始まり、基礎固めで終わるというほど大切なパートになります。

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●語彙力(単語・熟語)

まずは単語だ! と意気込んで重要単語集や頻出単語帳を買ってきて頭から覚ようとするよりも、「自分が好きなことに関する英文」や「自分が話すであろうシーンの英会話集」にのっている英文のうち分からない単語を調べていく、というアプローチが効果的です。自分が使う単語でなければ頭に入ってきませんし、覚えたところで使う場面がないとすぐに忘れてしまうからです。

●文法

まず時計を用意してください。高校英語の文法の参考書をひっぱりだしてきて、必ず1時間で読み終えると決めて各単元のまとめだけを一気に読みます。動詞の過去形には規則変化と不規則変化があったな、とか、比較級はthanだったな、とか、大学受験でさんざん勉強してきたことを軽く思い出す程度で大丈夫です。これだけでかなり記憶が戻ってきますし、話せるようになるという目的のためには細かい文法の論点を押さえる必要はありません。

●発音

これはあまり知られていないのですが、英語は大きな声で発音しなければ通じない言語です。細かい発音を気にするよりも、腹の底から声を出すことを意識するだけでびっくりするぐらい英語が通じるようになります。また、外国人の発音をよく聞いて、それをマネしようとすることも大切です。カラオケの練習をするときのように、声色をマネしてみるだけで外国人っぽい発音になります。

●例文・フレーズ・言い回し

これも単語と同じで、「自分が好きなことに関する英文」や「自分が話すであろうシーンの英会話集」にのっている英文の中で、これは日本語でもよく言う!というフレーズから身に付けていくと効果的です。その際に大切なのが、必ず音読することです。高校時代にギターをやっていた友達がよく言っていたのが、コピーするときにはそのギタリストになりきって練習することが重要、でした。それと同じで音読するときは、そのフレーズを使うシーンを思い浮かべながら、外国人相手に堂々と話している自分をイメージして音読するのがコツです。

② 大量インプット

基礎固めが終了したら、次は大量インプットです。大学受験や資格勉強でもそうですが、基礎や公式を押さえたら、ひたすら練習問題や過去問を解くと一気に伸びます。生の英語にたくさん触れて、英語に触れている時間を1分でも多く増やします。基礎固めをきちんと行っていれば、この大量インプットのときに触れる単語や文法やフレーズの中に、既知のものが毎回のように出てくると思います。既知の知識を軸にして、新しい知識を少しずつ増やしていきましょう。

●多読

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英字新聞

古典的ですが、英字新聞はとても効果があります。使われている英語も洗練されていますし、記事が「社会」「経済」「芸能」など多岐に渡っているため、現在実際に海外で話題になっている用語をどんどん押さえていくことができます。

ニュースサイト

新聞を購読するのがめんどうだし負担という場合は、インターネットが強い味方になります。The New York Timesなどの一般サイトもありますし、TechCrunchなどのIT業界に特化したサイトもあります。海外のロックミュージックが好きなら、海外の音楽専門サイトを閲覧してみるなど、自分が好きな分野の英語の記事をたくさん読んでみてください。

洋書

洋書は1回買ったことはあるが最後まで読み切れずに挫折した、という方も多いと思います。完読する秘訣は、まず日本語版で読んで内容を頭に入れたあとで洋書を読む、です。だいたいの話の流れをつかめているので、分からない単語があっても推測してスラスラ読むことができます。まずは一冊読み終わった!という経験を体験してみてください。

テキスト教材

市販のテキスト教材には様々なノウハウが積みこまれており、英文だけではなく日本語訳や単語・文法の解説が載っており、さらにはCD教材までついている場合もあります。これを利用しない手はありません。Amazonで自分が興味のある英語の分野、例えば「プレゼン 英会話」「旅行 英会話」などと検索して、評価の高い本を買ってみてください。

●多聴

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CNN NewsなどのPodcast

Podcastを通勤時や散歩時にただ聞き流すだけでは、耳を英語に慣らすことはできてもヒアリング力を積み重さねることはできません。ただ聞き流すのではなく、きちんと頭の中で英語の意味を追いながら聞くことでヒアリング力が身に付きます。

オーディオブック

多読で読んでみた洋書のオーディオブックを探してきて、それを何回も聞くのがお勧めです。オーディオブック配信サイトのFeBeなどで購入することができます。

CD教材

多読で使用したテキスト教材に付属しているCDをひたすら聞きます。朝にテキスト教材を読んで意味を押さえて、通勤時にCD教材を聞くという合わせ技で勉強すると、その単語やフレーズに短期間で触れる回数を増やすことができるため、表現が定着しやすいです。

洋楽

音楽が好きな方は、洋楽を英語学習に使わない手はありません。ただ音楽を聴くのではなく、歌詞をディクテーションしたり、歌詞カードを見ながら分からない単語を調べてみたりすると、いつも聞いている音楽が違った感覚で聞こえてきます。これは、あまり知られていない洋楽ファンの音楽の楽しみ方の1つです。

●動画

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海外ニュース番組

最近では、海外ニュースサイトの中に、動画専用メニューが含まれています。CNN VideoやTechCrunch TVなどで、自分の興味のあるニュースをどんどん視聴していきましょう。

Youtube

Youtubeは世界最大の動画サイトだけあって、ジョブズのスタンフォードでのプレゼンから、海外の普段の光景をアップした動画まで、様々なコンテンツがあります。自分の興味のあるジャンルで英語コンテンツを検索してみてください。

TED

TEDとは世界の叡智がプレゼンをおこなう極上のカンファレンスです。プレゼンの模様を録画したTED Talksにはよだれが垂れそうなほど豊富なプレゼンがあふれています。まずは、naverまとめの【すごいプレゼン】TEDを初めて見る人におすすめの10本にある動画から視聴してみるのはいかがでしょうか。

洋画、海外ドラマ

洋画や海外ドラマはスラングが多いことやビジネス英語向きではないことから、あまりお勧めできないと言われることもありますが、単純に見ていて楽しいので継続できる良さがあります。『フレンズ』を見て英語を勉強したという話を、今まで何回も聞いたことがあります。おすすめなのは、初回は英語音声+日本語字幕で見て、二回目は英語音声+英語字幕で、三回目は英語音声+字幕なしで見ることです。これは是非一度試してみて下さい。

③ 話すトレーニング

一般的に英会話レッスンで行われているのは、会話の教材があってその意味をまず押さえて、シチュエーションにそって交互に英文を言いあってから、英文の一部を置き換えてそれをまた話す、という方法です。しかし教材に載っているシーンが自分にとってリアリティがあるか、その会話文が自分の話したい内容かは大いに疑問です。教材からスタートするのではなく、自分が普段日本語で話していることをどんどん英語にして、表現を少しずつストックしていくという「教材を自分で作る方法」がおすすめです。ベストティーチャーはこのコンセプトの元でサービスを提供しています。

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●英作文添削

英会話スクール

週一回スクールに通うとしたら、毎回レッスンの前に自分で話す内容のスクリプトを作成しておき、それを講師に添削してもらいます。これを続けるのはかなり大変ですが、続ければ必ず効果がでます。

外国人の友人に家庭教師になってもらう

学生時代の外国人の友人や、後述するLanguage exchangeで知り合った外国人に、毎週土日のどちらかでカフェで会い、自分で作成しておいたスクリプトを添削してもらいます。これも続けるのは大変ですが、効果はてきめんです。

●実際に話す

英会話スクール

英会話スクールへ行った時だけ英語に触れていてはなかなか上達しませんが、英会話スクールのレッスンの前後に予習復習をすれば必ず上達します。英会話スクールのいいところは、リアルのコミュニティがあるので好きな先生がいればそれを理由に続けられることです。通うのが大変なこと、時間を作れなくなること、費用が高いことがネックですが、それをクリアできるのであれば通うことをおすすめします。

スカイプ英会話

格安で毎日話せるスカイプ英会話ですが、英語力によっては効果が出たり出なかったりします。教材がなくてもフリートークで今週あったことや自分の興味関心事が話せる方であれば、毎日話すことで英語力を上げていくことができます。その場合、自分が話すことで満足するのではなく、講師が話していることを注意深く聞くことが大切です。それにより、こういうことを言う時はこういう表現を使うんだ!と学べますので、Wait a minuteと言って講師に待ってもらい、その表現を忘れないうちにメモしておきます。これにより、話しながらどんどんインプットしていくことが可能です。

英会話個人レッスン

英会話個人レッスンとは、講師とカフェなどで待ち合わせて1時間2,500~3,000円で英語を話す家庭教師のようなものです。ネイティブ先生ドットコムなどが有名です。多くの講師が登録している上に、英会話スクールよりは安く対面でマンツーマンレッスンを受けられるので、是非一度試してみてください。

Language exchange

Language exchangeとは、自分が外国人に日本語を教える代わりに、英語を教えてもらうことをいいます。誰もが先生であり生徒でもあるので、いいパートナーを見つければ長続きしやすいです。The Mixxerが有名です。

海外の友達とスカイプで近況報告する

海外旅行に行ったときに知り合った方や、学生時代の外国人の友人とスカイプのアカウントを交換して、近況報告がてら英語でいろいろと話してみましょう。お金を払ってレッスンを受けるのと異なり、自分の都合で話す機会を持てないので定期的には話せないかもしれませんが、友人と英語で話す時間はまた違った楽しさがあります。

まとめ

以上、「日本にいながら英語が話せるようになった人がみんなやっている3つのこと」はいかがだったでしょうか?

最後に一番大切なことをお伝えします。それは、この3つのことを重複させながら学習する、です。基礎固めを半年やって完璧にしてから大量インプットを始めるのではなく、基礎固めをしながら大量インプットと話すトレーニングを並行して進めることが大切です。

その際に、3つのことのうち自分が今どこをやっているのか意識しながら学習すると、全体像のうちどの部分をやっているかが分かるので長続きしやすいです。

今日は様々なことを盛りだくさんでお伝えしましたが、自分ができることから少しずつ始めてみて下さい。ではまたお会いしましょう、See you later!

オンライン英会話ベストティーチャー代表 宮地俊充

Written by CEO of Best teacher Inc., Toshimitsu Miyachi

Comment(19)

コメント

たかぼん

なんかふつう

>たかぼん様

コメントありがとうございました!

はじめまして!
「英語は大きな声で発音しなければ通じない言語」には感心しました。
逆に日本語はコソコソ話しても聞こえるんですよね。
「自分で教材を作る」という方法はとてもいいアイデアですね。

勇太ロ王様
はじめまして!
記事を読んでいただき&コメントいただきありがとうございました!

勇太ロ王様のブログも拝見させていただきました。

フリートークに加えて、「自分で教材を作る」という方法でも英語学習してみてください!

I think the three areas you identify to improve your English speaking are crucial for English learning. You also provide some great resoures such as TED. Great article!!!

Dear Stephen,

Thank you for your comment!
日本語記事を読んでいただき、ありがとうございます!

なるほど

結構参考になりました

他の記事も拝見させていただきます

更新期待しております

五郎丸

拝読して本当にその通りだと思いました!
私は主に中学生までの子供に英語を教える会社の者ですが、
保護者の皆様は「早く始めさえすれば、私たちがやったような努力(しかも実らなかった努力)をしなくても英語が話せるようになる」とお考えになっています。
このような「努力しなくても英語が話せるようになるやり方がきっとあるはずだ」という考えは、多くの一般の方もどこかで漠然と感じているのだと思います。
この記事で宮地様がご紹介されたような正攻法の勉強法を拝見すると、英語を教える立場の私もとても励まされた気持ちになります。

宮地俊充

毒舌野郎様

コメントありがとうございます。
いい情報を発信できるよう精進してまいります!

宮地俊充

五郎丸様

コメントありがとうございます、私も五郎丸様のコメントで励まされました!
正攻法で楽しく継続していくやり方が一番だと思っています、
ベストティーチャーとしてもいいサービスを提供し続けて、英語が話せる方をどんどん増やしていきたいと思っています。
引き続き宜しくお願いします。

むむ

中三です
私はある理由で中1夏までしか英語をやっていませんでした
今も英語を勉強していません。

ですが記事を読んで、今からでもいいから
英語を頑張ってみようと思いました!
英語がスラスラ出来るようになるには長い道だと思いますが…

むむ様、

コメントありがとうございます。
株式会社ベストティーチャー代表の宮地です。

はじめたいと思ったときに是非はじめてみてください!
少しでもいいのでやればスキルがあがりますし、
それが将来役に立つと思います。

中三です
私はある理由で中1夏までしか英語をやっていませんでした
今も英語を勉強していません。

びば

私も、高校卒業時点で話せませんでしたが、ロンドンの大学院で修士をとるまでになりました。今は英語を教えているのですが、①②③の順序がしっかりしていると感じます。指導の参考にさせていただきたいと思います。

以下、ランダムにコメントです。

①②③はとてもいいならびだと思います。これがおおむね高1、高2、高3に対応すると、高校卒業時にはなせるようになる人がふえるのでは。実際、英作文を課す大学の受験する生徒は、高3の1年間でかなり伸びます。

私の問題は聞き取りでした。私が日本にいる間に実感したことは、ニュースCDを繰り返し聞くことです。ニュースと行っても、自分が日本語でなら興味をもつテーマだけ、繰り返し聞きました。そうすると、5周目くらいから聞き取れる単語が増える実感があり、10周すると文として聞けるようになりました。

確実に言えることは、

・日本語で読めない文章は英語で読める訳がない
・日本語で話せないことが英語で話せる訳がない
・書かれている英文を正確に訳せないうちは聞き取れる訳がない

ということです。

なお、指導してて思うのは①すらできていない生徒が多いことです。「比較級だから than」ということすら理解していない生徒も少なくないです。

びば様
コメントありがとうございます、
株式会社ベストティーチャー代表の宮地です。

ロンドンの大学院で修士まで取られたとのこと、素晴らしいですね!

おっしゃるとおり、高1、高2、高3で実践的な英語力を身につけるカリキュラムを組むことが出来れば、かなり英語が話せる方が増えると思います。

時間はかかるかもしれませんが、英語教育をよりよくしていきましょう!

はじめまして! ブログ読ませていただきました。
すごい情報量ですね!しかも詳細かつわかりやすい。一見、話すのとは関係が薄そうな、「多読」というところが目からうろこでした。
これからも参考にさせて下さい☆

音読主義者

30代半ばで渡米し、アメリカ在住8年目になる者です。昨年には会社勤めをやめて自分の会社を作り、日本人ゼロの環境で事業をしております(地域的には日本人が多く住んでいますが)。個人的な経験と観察から、日本人にとっての英会話の習得と課題については、私見ですが以下のように思います。

海外経験の有無について、英語圏に行けば自然と英会話が上達する、というのは迷信もいいところで、自分で努力しない人は上達しないですし、自分で努力できる人は日本に居ても英会話ができるようになるのではないかと思います。語学留学は、ある程度日本でやった人が腕試しとして行くにはいいと思いますが、英語力無しで行った場合には、かえって滅茶苦茶なサバイバル英語が身についてしまう弊害の方が大きいと思います。

その努力について、私は貴稿の内容に概ね同意ですが、特に音読の重要性を強調したいと思います。結局のところ語学は楽器やスポーツと同じ実技科目であり、唯一にして究極のゴールは脳内に英語回路を構築することだと考えております。全ての勉強(トレーニング)はそれを意識して行うものであり、体を使って音読することは必要不可欠、というよりも中心に据えるべきと思います。個人的な経験では大学受験の際、長文をブツブツと音読していたところ、2-3ヶ月ぐらい経った頃に英語が英語のまま入ってくるようになりました。音読をすることによって英語の呼吸、感覚が徐々にしみ込んできたのだと解釈しています。

もちろん音読だけでいいわけではなく、単語や文法の知識も基礎体力として大切であるのは理解しておりますが、それを感覚レベルにしみ込ませることによって、本当に使える知識になるのだと考えています。そのためには、「学校で英語を勉強しています」「英会話学校に通ってます」程度の量では絶対的に足りず、一人の時間はひたすら音読するといった野球少年の自主トレレベルの努力が必要だと思います。むしろ学校の役割は、練習の仕方を教え、定期的にそれをチェックして直してあげる、というところにあるのかもしれないとも思います。効果については、これを「弱点を克服するための苦行」と考えて歯を食いしばるか、「思い描いていた自分を手に入れるための探求」と考えてワクワクするかで、大きく変わってくると思います。楽しめる人は大きく伸びますし、その方向に持っていくのも学校の役割ですね。

それと、個人的な意見では、正しい音読をある程度早い段階で学ぶことは大きなプラスになると思います。ただし、ここでいう正しい音読とはネイティブと同じ「話し方」をすることであり、日本で一般的に言われている「英語の正しい発音」とは異なります(日本ではネイティブと同じように話す、とういと、とかく個々の音の発音(RやTHなど)が出てきますが、むしろネイティブの発音は手抜きですので、教科書通りに発音してくれません)。それよりも、アクセント(強弱)とリズムが根本的に日本語と違っており、いくら個々の音が正確でもこれらの土台が日本語のままでは英語として通じない現実があります。具体的には:
・ アクセントのあるところ(Stress point)ははっきりと「強く、高く、長く」発音する。Stress pointo以外は「弱く、低く、短く」発音する。(強さの緩急)
・ 一音一拍の日本語と違い、英語はPrimary stressが同じリズムで来る。そのため、Stressの無い部分は、弱い音でゴニョゴニョと早口になり、弱い母音は若干の例外を除いて、原則的にSchwa soundになる。(日本で読んだ本では、この部分は「一拍に一単語」のように書いてありましたが、正しくありません)(速さの緩急)
・ 全ての単語にアクセントがあるわけではない(名詞、Be動詞以外の動詞、形容詞、副詞のみ)
・ 音がつながったり、変化したり、場合によっては省略される(書いてある通りに発音しない)

日本人の英語は上記を意識していないことが多く、特に強弱、リズムについては全くといっていいほど緩急がついていないのが、通じる英語への課題だと強く感じております。このようなアクセント矯正は、ブラインドタッチや自転車と同じく、一度身につければ一生モノの技術になりますし、英語で話す際のストレスを大きく減らしてくれるだけでなく、ネイティブの英語が聞き取りやすくなる効果もあります(自分の中に、ネイティブと同じ回路ができる)。ただ問題は、このような「ネイティブの使うトリック」については、日本人はもちろん、ネイティブでも教えられる人が圧倒的に少ない、という点です。実際、私は日本ではTOEICで900点以上取っていたものの、アメリカに来てからなかなか英語が通じない場面に遭遇して悩んでいた時期にアクセント矯正を学び、そこで初めて上記の事柄を知るに至りました。日本の英語の先生で音読を指導できる人がどれぐらいいるだろうか、と思うと、少し暗い気持ちになります。

日本人に英語が必要なのか、という話になったとき、英米人は話せて当然で日本人は英語ができなくてもいい、英語ができる人は仕事ができない、外国人と話す機会なんかない、云々、という人がいますが、英語話す人=英米人、というのは極めて世界が狭い考えだと思いますし、アメリカの会社で働いていた際には、他のアジア諸国の人で英語も仕事もずば抜けてできる人なんて周囲にザラにいました。また先日CNNを見ていた際には、ニューヨークの金融機関の主催した金融専攻の大学生向けのコンテストでタイの大学生グループが優勝してインタビューを受けていましたが、流暢な英語で堂々と受け答えをしていることに驚愕しました。現在、英語圏以外の人たちも英語で渡り合ってる世界の中で、日本という国自体がそのような人たちと激しい競争を繰り広げてる現状と、日本の大学生の内向き志向や日本人の英語力についての報道を見るにつけ、暗澹たる気持ちを禁じえません。エリート教育だと批判する人もいるでしょうが、国策として、英語で堂々と主張して世界を渡れる先鋭を育て、世界に送り出すことに資源を投入することが、世界での日本の存在を強めて日本の将来の道筋を描くことにつながるのではないでしょうか。そのためには、教える側のテコ入れ(総入れ替え含む)の方が急務かもしれませんが。

日本人と英語につき思うことがありすぎ、長文となってしまいました。駄文、失礼致しました。

はじめまして!
なかなか英会話が上達せず(というか勉強が続かず笑)もがいている者です。
今回の記事エントリ、大変参考になりました!
自分自身、どうしたら英会話が身に付くか、勉強が長続きするか試行錯誤しています。
いろいろ情報収集もし、ブログで紹介していますので、ぜひ参考にさせて頂きます!
今後の更新、楽しみにしております!

nikka_fukumi

はじめまして。3ヶ月前からアメリカに在住している日本人です。
こちらの記事について、非常に参考になりました。ありがとうございます。

私は在米1ヶ月にして早くも「アメリカに暮らしているだけじゃ英語は身につかない」と悟りはじめました。よって、1か月ほど前から語学学校にも通い始めたりPodcastで英語を聞いたり家ではニュースをつけて理解できるように努めています。

英語でいざ会話をしてみて感じたのは「今まで自分が触れていた英語に絶対的に足りないものが二つある。一つは頭の中で瞬時に英語を処理するプログラムがない(英語でものを考えられない)こと。二つは英語の音を聴くこと。」でした。二つ目が特に大きいと感じています。英語を「文字」として認識することはできても、音と文字がつながっていないことを感じました。

よって、話すことと聞くことを中心に、2つ目と3つ目を主眼にしています。その一環でわからない語彙などは平行して覚えているところです。

そういった中で本日こちらの記事を拝見したこともあり、自分のやり方が間違っていないんだろうというところに行き着いたしだいです。ありがとうございました。

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