山岡週報:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) 山岡週報

メディア広告営業マンのつぶやき。ITおよび製造業のマーケティングについての考察。ときどきアニメ。

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いつも買い物に行っている有楽町に、日本初のリアル「いいね!」ボタンが仕掛けられていると聞いて行ってきました。

・・・が、Facebookのアカウントとは連動しない、ただのボタンでした。正確には、ここで押された「いいね!」の回数は、ルミネ有楽町の公式Facebookページの「Otona?スタイルを選ぼう!」で集計され、総数として反映されるというのですが、誰がいつ「いいね!」を押したのかは全く分かりません。これってFacebookの「いいね!」ボタンである必要はどこにあるんだ?これが日本初の事例って言っていいのか?

ちょっと残念に思いながら、どうしてこういうプロモーションになったのかを少し考えてみたいと思います。

■どういうプロモーションだったか

このプロモーションを知るきっかけになったのは下記の記事でした。

 ルミネが現在建設中の「ルミネ有楽町店」で8月21日より、日本初となるFacebook連動型仮囲いを展開する。仮囲いに使用されるのは、フォトグラファーLeslie Kee(レスリー・キー)が有楽町を舞台にブロガーRUMI NEELY(ルミ・ニーリー)を撮り下ろした広告。各広告にはFacebookと同様のレコメンド機能「いいね!」ボタンを設置し、Facebookの特設ページ内の同じスタイルへと反映される。
「日本初リアルに押せる「いいね!」ボタン、ルミネ有楽町店仮囲いに設置 - ファッションニュース - Fashionsnap.com」

これを読む限りでは、Facebookの自分のアカウントにもアクションが反映される「いいね!」ボタンなのだと思いますよね。。

「どうやって街中でFacebookにログインさせて、それをリアルタイムに反映させるのだろうか?その場でIDとPASSを入力するシステムがあるとか?いやいや、そんなアナログなわけないか。今ならQRコードか、もしくはイスラエルの「Coca-Cola Village」(後述)のようにRFIDチップを仕込むなどの大掛かりなものか?」

と、いくつかの施策が頭に浮かびます。期待しながら該当の場所に来てみると、何やら人だかりが。

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これだけ大きい広告スペースだと人目を引きますね。まさにターゲットであろう20~30代の女性たちの足も止まります。

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これは反対側からの写真。老夫婦も気になるご様子。

さて…、ここまでの写真でお気付きかとは思いますが、どこにも認証システムはありません。そう、この「いいね!」ボタンは、ただのボタンなのです。カウンターは付いていますが、誰でも、何回でも押せてしまいます。

見慣れたボタンはあるのに、それを押しても私のFacebookのウォールには何も反映されないのです。それ、誰の「いいね!」なんでしょうか?

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オレが一番「いいね!」って押してやるんだ!と、はしゃぐ子供たち。そしてその分カウンターも回っていく。

■目的は何か?

新たなFacebookのマーケティングを期待して行った私にとっては、ただのボタンというのは、かなりの拍子抜けでした。Facebook全然関係ないやん!って。

でも、そこでふと周りを見ると、上記のような期待を持って来ている私のような広告関係者はもちろん少数派で(っていうか一人で)、写真に写っているような「ショッピングのついでに道を通ってみたら何かアトラクションがあったから」という軽いノリで、皆さん「いいね!」ボタンを押されていきます。

そう、確実に通行人の興味・関心を惹いていたのです。その様子を見ていると「まぁ、いまの段階だとこれぐらいが一番いいのかなぁ」と思ってしまいました。そもそもFacebookをやっている層はまだ少ないのです。そういう観点からすると、

  • 連動せずとも、「いいね!」を気軽に押す機会と場所をリアルに用意したこと
  • ターゲットである有楽町エリアの通行人の関心をひき、なおかつアクションを起こさせたこと
  • Facebookページは一応用意されており、そこに誘導するきっかけを作ったこと

などの点は、初日は大成功と言っていいでしょう。そして、今回のプロモーションの目的であろう「ルミネ有楽町のプレゼンスを高める」からしてもそれで十分なのかもしれません。

たとえば、終始10~20人くらいは立ち止まってこの広告を見ていましたし、通行量としても(日曜だからということもあってか)1分あたり50~70人くらいがこの場所を通り、そしてほとんどの方がこの看板を見ていました。また、「いいね!」カウンターも、複数回押せるとはいえ設置一日目にして、もっとも多いものでは731回「いいね!」が押されていました。(21日15時時点)

しかし、「果たしてFacebookを使う必要はあったのか?」、「なぜTwitterではなかったか」、「なぜログインさせないのか(させられなかったのか)」といった疑問点はやはり残ります。

この看板で「いいね!」を押した人の中には、自分の気に入ったスタイルをじっくり選んで押している人もいました。そういう人が、その場で「どうしてそのスタイルを選んだか」が書き込めるような仕組みがFacebookなりTwitterなりに用意されていれば、もっと有機的に広がるのではないでしょうか。

恐らく、企画が進むどこかの段階で、目的や予算との兼ね合いなどによって認証周りの仕組みが切り捨てられたのだとは思いますが、これは果たして本当に日本初のリアル「いいね!」ボタンの事例なんでしょうか。Facebook側はこういうのも容認しているのかな。

■今後期待したい日本でのFacebookのリアルプロモーション

今回のリアル「いいね!」ボタンの企画を聞いて、私が一番に思い出したのはイスラエルの「Coca-Cola Village」のキャンペーン事例でした。以下の動画がその様子です。

まず、参加者はCoca-Cola Villageにおいてデータのフィードを許可した人だけが施設内に入ることができます。またその際にFacebookの個人アカウント情報が入ったRFIDブレスレットを手に入れることができます。施設内にはリアルな「いいね!」ボックスが設置されており、参加者はその施設や食事等が気に入ったらブレスレットでタッチして「いいね!」することができます。「いいね!」をするとその情報が個人のウォールにフィードされる仕組みとなっています。
「~ついにリアルと連動したいいねボタン!~ Coca-Cola Villageにみるイスラエルで最もファンを獲得したキャンペーン事例」

まぁ、新しけりゃいいとか、Facebookやソーシャルが流行ってるからそれを取り入れた方が話題にはなるんでしょうが(現に自分もブログまで書いちゃってますし)、やるならこのくらいとことんやって「すげーなFacebook」ってなるプロモーションが出てくると嬉しいですね。ルミネ有楽町の事例から考えると、まだまだ日本では先のことかもしれませんが。

※そのほか参考URL
Facebookを使ったリアルプロジェクトまとめ | FBN Future box news
たぶん日本で一番詳しいFacebookビジネス活用セミナー資料 « Looops 直人の備忘録

D.yamaoka

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コメント
べんちゃーは弱い 2011/12/07 16:54

結局URLにあるように同じようなビジネスをベンチャーが展開しても
営業力、信用力などでダメということなんですね。


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