赤狐がめぐる冒険:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) 赤狐がめぐる冒険

日常の些細な関心事からウェブ系技術やCMS構築活用について書きます。

本の出版を例にすると分かりやすいと思いますが、
リスクがありながらも、次のような形で考えるが一般的ではないしょうか。

  • 2000部 の本が売れたら採算ライン。
  • 3000部 の本が売れたら十分な利益が出せるかも。
  • 5000部 の本が売れたら大儲け (^^;)

書籍の出版はもちろん、音楽、映画、ソフトウェア等も ”世に出してみないと分からない”ケースは往々にしてあるのではないでしょうか。予想外の大ヒットとか、こんなハズでは無かったとか、 いつも予想が当たるとは限らない訳で、数多くのプロジェクトが採算が取れず失敗に終わるのは説明するまでもないと思います。

これらの課題の改善策の1つに、マイクロファウンディング(投資家ではなく、一般人から少額投資を募る) のウェブサービスが登場してきています。資金を募ってプロジェクト実施のリスク軽減をするだけでなく、事前に後援者を集めて宣伝できることも注目されつつある様子です。今後、電子書籍やそのビジネス的な発展と共にさらに活用されていくのは間違いないように思います。

その中でも最も有名な kickstarter.com について、次に説明させていただきました。
ループス・コミュニケーションズ社の岡村さん(敬称略)ブログ記事で触れていましたが、今年4月にオープンな Facebook を作りたいという学生4人が、kickstarter でソーシャルネットワーキングサイト構築のための投資を募り、最終的には 200,642米ドル(約1700万円) を調達したことで話題を集めました。

kickstarter.com トップページ
画像をクリックすると別ウィンドウで kickstarter.com が開きます。

kickstarter.com のカテゴリ項目は、ART(芸術)、Design(デザイン)、Event(イベント)、Film/Video(ビデオ映像)、Gaming(ゲーム)、MUSIC(音楽)、Writing/Publishing(書籍)など多岐に渡り、20種類以上に分かれています。ここでは、Writing/Publishing(書籍)カテゴリ項目内の、Post-Car Adventuring Guidebooks プロジェクトを例にあげました。非力な英語力ながら無理やり日本語訳すると、「(車を利用しない)ゆっくりバックパッカー旅行ガイドブック 」といった感じでしょうか。


画像をクリックすると別ウィンドウで
kickstarter.com > Post-Car Adventuring Guidebooks が開きます。

左側 赤枠Aには、資金を募りたい Post-Car Adventuring Guidebooks の説明が、ビデオ映像(あるいはイメージ画像)と共に紹介されています。右上 オレンジ枠Bには、どれ程の投資額をいつまでに募りたいのかと並び、現在までに獲得した BACKERS(投資を誓約した後援者の数)、PLEDGE(誓約された投資額)が表示されます。事例の Post-Car Adventuring Guidebooks の場合は、既に目標投資額の獲得を実現してしまってます。そして、kickstarter.com を面白くしているのが、右側 黄色枠Cの部分。投資してくれた後援者に提供できるものが投資額毎に記述されています。Post-Car Adventuring Guidebooks の場合、5米ドルの投資者にはガイドブック pdf 提供、10米ドルの投資者にはポストカード進呈と名前のページ掲載 ... のように続いていきます。

国内ではこういったウェブサービスを聞かないあたり、日本の法律が関係している可能性があります。ただ自由な発想やアイデアを武器に、後援者を集めて実現していくこのウェブサービス(仕組み)を、どこかうらやましいように感じるのは私だけなのでしょうか。


※ 以前ブログ記事に書きました 2010年8月26日の WDE-EX「書籍と出版の未来」 Craig Mod(クレイグ・モッド)氏の講演スピーチからヒントをいただいてブログ記事を書きました。


<参考リンク>
Kickstarter、ソーシャルな資金調達プラットフォームを提供開始(TechCrunch 2010年4月30日)
‘オープンなFacebook’を目指すDiasporaがマイクロファンディングですでに5万ドルを突破(TechCrunch 2010年5月13日)

Atsushi_O

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荻澤 篤志

荻澤 篤志

株式会社CMSソリューションズ 代表取締役。新宿御苑前の小さな会社でウェブサイト構築を主なビジネスとして日々努力しております。CMS(Contents Manegement System)の理解・発展のため、「CMSカフェ@東京」というイベントを不定期開催しています。

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