データサイエンティスト(5)データサイエンティストは57%の企業が不在、データ分析専門部署は10%以下
ITmedia マーケティングとTechTargetジャパンは2013年10月17日、9月9日から25日にかけて、ITmedia マーケティング会員および、TechTargetジャパン会員を対象に「マーケティングのデータ活用に関するアンケート調査」を実施し、企業におけるデータ分析ツールの活用状況やデータサイエンティストの活動実態についてまとめています(関連記事)。
本アンケート調査からデータサイエンティストの部分に焦点をあてみたいと思います。
データ分析の活用状況と今後の活用領域
「現在、どのようなデータを分析していますか(複数選択可)」では、顧客システムのログデータが18.8%ともっとも多く、「今後、どのようなデータを分析したいですか(複数選択可)」では、顧客や見込み客の個人情報データが22.4%ともっとも多くなっています。
今後は、政府が「パーソナルデータ」に関して議論・検討されているように、パーソナルデータの分析によるビジネスの展開がより注目されていくことになるでしょう。
出所:TechTarget マーケティングのデータ活用に関するアンケート調査(2013年9月9日~9月25日)
各企業におけるデータサイエンティストの状況
57.1%の企業でデータサイエンティストが不在となっており、ビッグデータ分析にあたっては、まだまだ十分な体制になっていないことが浮き彫りとなっています。一方で、100人以上のデータサイエンティストを抱えているというのが5.3%となっているのは、意外でした。
出所:TechTarget マーケティングのデータ活用に関するアンケート調査(2013年9月9日~9月25日)
データサイエンティストが所属する部門
データサイエンティストが所属する部門では、IT部門(41.6%)部門がもっとも多く、経営企画部門(24.7%)、マーケティング部門(18.0)と続いている。データ分析専門部署は9.0%にとどまっています。
出所:TechTarget マーケティングのデータ活用に関するアンケート調査(2013年9月9日~9月25日)
・データサイエンティスト(1)データサイエンティストとは?
・データサイエンティスト(2)深刻化するデータサイエンティストの人材不足
・データサイエンティスト(3)IT事業者とユーザ企業の活用例
・データサイエンティスト(4)育成支援プログラム