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【2008年】モバイル&ユビキタス2.0を振り返る(3)

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【2008年】モバイル&ユビキタス2.0を振り返る(2)からの続きになります。

7月24日に「タッチパネル携帯はどれくらい普及?の中で「ワイヤレスジャパン2008」の感想を少し書かせていただきました。この時期はiPhoneの販売によりタッチパネル携帯の関心が高く、サムスンブースのWindows Mobile搭載のタッチパネル携帯の「OMNIA」に注目が集まっていたのが印象的でした。 

iPhoneの登場により携帯網を経由せず、インターネットに直接アクセスするといった形態も増えてくることが予想されます。8月5日に、「iPhoneのデータ量の携帯電話網への影響」を書かせていただきましたが、データ通信の容量が増えてくれば、携帯電話網への負荷がこれ以上かかることになります。ソフトバンクの孫社長が、「1台当たりのデータ通信が10倍から20倍くらい増える」と述べているように、携帯電話網の負荷の問題が表面化してくることが考えられるかもしれません。

9月14日に、「Androidはクラウド・コンピューティングに対応する「モバイルデバイスプラットフォーム」」を書かせていただきましたが、9月12日、「Android」勉強会の活動を継承・発展させるという形で「日本Androidの会」が設立されました。クラウドコンピューティングの普及にはモバイル端末が必要不可欠であり、特にAndroidは、その中心的な役割を担う可能性があるでしょう。 

2008年の後半になってからは、モバイルの法人分野への注目も高まってきました。10月6日に、「iPhone 3G 企業に1000台規模の初の大口契約、法人市場への普及は?」を書かせていただきました。iPhoneの法人分野での大口契約の事例を紹介しています。iPhoneはコンシューマー市場だけでなく、法人向けにも利用用途が拡大していく可能性が考えられます。また、「法人向けモバイルSaaSとiPhone」でも書かせていただいたようにiPhone等を利用したモバイルSaaSが普及していく可能性は十分に考えられるようになってきました。

10月26日に、「「ポメラ」の使い道」というテーマを書かせていただいたのですが、モバイル端末のネットワーク化が進んでいる中において、ポメラのようなキーボードの使いやすさに特化したシンプルな端末が登場したのは、大変興味深いことでした。当初売る切れも出たようにユーザのニーズは高いのかもしれません。 

まとめ的な意味合いになりますが、12月19日に、「ブログから見る2008年(4) iPhone&ネットブック etc」という記事を書かせていただきました。iPhoneは一時期話題を独占していたものの、ブログに投稿されるネタは減少傾向にあります。一方ネットブックは、月を追うごとに投稿数が増加傾向にあり、ネットブックの市場は今後も拡大傾向が続くことが予想されます。

2008年は、モバイルという分野においては、非常に変化があり、注目される年だったと思います。2009年は、Android端末の日本上陸、そして、WiMAXや次世代PHS等のエリア展開も予定されています。そして、魅力あるモバイル端末の登場も予定されており、モバイル市場はさらに面白くなるのではないかと思われます。

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