地域2.0と地域活性化(5) --ブログポータルは成功したのか?
情報通信技術を利用して地域活性化を先進的に取り組む事例を表彰する「日経地域情報化大賞2007」が、9月17日に日経新聞社より発表されました。大賞受賞は、Ruby(ルビー)というOSS(オープンソースソフトウエア)の拠点づくりをすすめる松江市が受賞しています
今回、表彰された団体は全部で10団体ですが、その中で驚くことにブログポータル関連の団体が2団体受賞しています。
一つ目は、「地域2.0と地域活性化(3) --地域ブログマーケティング」等でも紹介させていただいた和歌山県北山村のブログポータル「村ぶろ」で日経MJ(流通新聞)賞を受賞しています。人口五百人の村に、なんと六千二百人がブログを登録しています。「村ぶろ」は自治体が運営する初のプログポータルになります。
二つ目は、浜松地域ブログポータル「はまぞう」がCANフォーラム賞を受賞しています。「はまぞう」は、地元のウェブ製作会社が運営するサイトで、三千八百ものブログサイトが登録されており、閲覧数は月間千二百万ページビューにも達しています。
地域ブログポータルの利点は地域SNSと比べてオープンで、多くのブログを集め、そして多くのページビューを集めることができます。多くの人が地元のテーマでブログを書くことになれば、必然的に地元の人も地元以外の人もその地域を知るきっかけになります。さらに、構築コストも比較的安く、サイト運営が容易なのも魅力です。
地域ブログポータルは、地域情報化と地域活性化において、今後大きな役割を担っていくのかもしれません。
■関連サイト
地域2.0と地域活性化(1) --地域SNSは普及していくのか?
(2007.9.2)
地域2.0と地域活性化(2) --地域Twitterの可能性は?
(2007.9.4)
地域2.0と地域活性化(3) --地域ブログマーケティング (2007.9.5)
地域2.0と地域活性化(4) --YouTubeやニコニコ動画じゃだめなのか? (2007.9.6)
地域2.0と地域活性化(5) --ブログポータルは成功したのか?
(2007.9.17)