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海外記事、ブログ、記事にならない情報について、ITmedia エンタープライズ海外記事担当から一言

アンチGoogleな記事ばかり読まれる(いい話もあるのに)

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12日に掲載した「Androidはもうからない」――人気ゲームメーカーが開発終了を発表という記事が、(この手の記事にしては)暴走気味にアクセスがあって複雑な気持ちです。

この記事ほどではありませんが、今日掲載したMicrosoft入りした元Google社員がGoogle離れの理由を説明という記事も結構読まれています。

アンチGoogleな気分の人が多いということなんでしょうか。

一方で、Google、“検索品質会議”の動画を初公開という記事で紹介した動画を見ると、Googleの優秀なエンジニアの人たちが真剣にユーザーのことを考えているのが伝わってきて、かっこいいなぁと思います。でもこの記事はあんまり読まれていない。

私自身も、Googleにはシェア争いじゃない成長の方法を開拓してほしいとかGoogle+となるとなりふり構わなくなっちゃうのはなぜという部ログを書いたりして、2009年ごろからGoogleには「なんだかなぁ」という気持ちを持ってはいるんですが。Googleにはもうちょっと、イノベーターでいてほしい。

企業が大きくなると、どうしても自由さがなくなったり、金儲けを前面に出さざるを得なくなったりするものだと思います。Yahoo!だって最初は学生が面白いことがしたいと立ち上げた若々しい企業だったのに、今ではパテントトロールのようなことをしています。

今日の記事で紹介した元Google社員のウィテイカーさんは、CEOがエリック・シュミットからラリー・ペイジに変わってからおかしくなったと言っています。

ペイジの方がよほど自由を愛するイノベーターだと思うのですが、イノベーターがイノベーターの管理を上手にできるわけではないという例になってしまったようです。あの規模(社員は3万人以上)の企業がイノベーション企業であり続けるには総合的な人間力がかなり必要なはず。ペイジさん、大丈夫だろうか。

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