テレビのデジタル化がドライビングフォースとなり、全ての情報メディアが一旦、収縮する時代の羅針盤

アップルHomePodはイノベーションのジレンマを克服できるか

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 アップルのHomePodはアップルが自信をもって出してるよね・・・

やっぱすげ~~のかなあ・・・

あのね、あれは明らかにアップルの過信だよ・・・・

だって 音楽アプリはアップルミュージックだけだし、アプリの品そろえは少ないし・・・

ましてや音声AI認識の成績は最悪だよぉおおおぉ!!

 うぅぅ売れないっていうのぉ?

 
Top uses for home personal digital assistants

STONE

<出所 https://www.stonetemple.com/digital-personal-assistants-test   >

homepod-white-shelf

<出所 テッククランチ>

米国ではアマゾンEcho(AIアレクサを搭載)の販売好調(全世界で年末累計数約1千万台)で、いよいよスマートホームがキャズムを超えて市場が立ち上がり始めています。その為GoogleHome(グーグルアシスタントを搭載)などが参入し売れ始めています。スマートスピーカーはアマゾン・グーグルの二社が市場の95%を押さえているそうです。マイクロソフトも参入しています。国内でもソフトバンクグループやLINE(AIスピーカー「ウェーブ」)まで参入を表明し、NTTグループの粋を集めたAI技術を搭載したペトコを出すそうです。シャープも参入します。

そうした中でアップルはWWDC2017でHomePodを発表しています。

その特徴は①ライバル商品の2-7倍の値段の349ドル②音楽品質に強い、となっています。但し、音楽はアップルミュージックだけであり、スポッティファイなどのアプリの品揃えを欠いており、所謂、「サービス支配論理」でアマゾンEchoなどに劣っています。(将来はアプリ開発もサードパーティに開放するのでしょうが)

さて米国のストーンテンプルコンサルティングがアップルの"シリ"、アマゾンの"アレクサ"、グーグルの"グーグルアシスタント"を比較したところグーグルアシスタントが圧倒的に優れていると言う結果が出ています。5千種類の質問に対しグーグルのAIは68%に応答(90%は内容も正解)しました。一方、アップルは21%にしか応答できず、正しく反応できたのは62%だったそうです。アップルの"シリ"はマイクロソフトの"コルタナ"より劣る結果となっています。

アプリの品ぞろえが少ない、音声応答のAIアシスタントのサービス品質が劣る、その上でハードウエアの値段が2-7倍高いと言うアップルのアプローチは一昔前の国産メーカーのスマートテレビやスマートフォンのアプローチによく似ています。アップルのHomePodのアプローチは明らかに「モノ支配論理」であり、ITunesストアなどのアプリの充実でリードしていた頃のiPhoneの「サービス支配論理」とは全く逆のアプローチです。

■アップルが陥ったイノベーションのジレンマ

さて書籍「組織の盛衰」ではイノベーションのジレンマを①環境への過剰適応②成功体験への埋没③機能体の共同体化に分類しています。(著者は堺屋太一さんです)

 日本家電メーカーのスマートテレビやスマートフォンへのアプローチは、「モノ支配論理」から「サービス支配論理」への転換を理解しない、日本の伝統的モノつくり主義への固執と言う「環境への過剰適応」がスマート敗戦の理由でした。今でもJDIを見れば「液晶から有機EL」への転換ができないのは明らかに「環境への過剰適応」現象です。

一方アップルのHomePodを見れば、アップル自らが作り出した新しい競争環境(サービス支配論理)への適応が一歩後退し、逆にアップル製品なら高い値段でも売れるはずだと言うiPhoneの「成功体験への埋没」への過信がイノベーションのジレンマをもたらしています。

既にストリーミングサービスを持たないアップルTVは米国では売れていません。(一方ロクやファイアーTV、クロームキャストは売れています)値段が馬鹿高く、サービスで劣っていると言う点ではHomePodと同じです。

アップルHomePodの349ドルと言う高い値段つけは明らかに日ロ戦争で成功した万歳突撃を米軍相手にガダルカナルで実施し、全滅した日本陸軍を想起させます。「成功体験への埋没」への過信ですね。

アップルウオッチと言うウエアラブルでは一定の創造力を発揮するも、未だに市場のキャズムを超えられない状態では、昔の面影はありません。

アップルはイノベーションのジレンマを克服できるでしょうか?それともソニーのような日本メーカーの道を進むのでしょうか?

以下はEMarketerの資料。アップルテレビの敗北

spotify

<出所 BII>

★★ Rating the Smarts of the Digital Personal Assistants

★★ Apple's HomePod is a cautious approach to the connected home

★★ 【スマートスピーカー比較】Amazon Echo、Google Home、Apple HomePod どれを選ぶ? 本体、価格など徹底比較!

★★ LINEが先陣、今夏に日本で芽吹くAIスピーカー市場

★★"AIスピーカー相場"が始まる―全米「大ヒット」テーマ上陸を買う <株探トップ特集>

Comment(1)

コメント

コップ

いかにもアップルらしい。
「なんでもできる!」←バカでしょ
を実践してる。

つまり"選択と集中"をやってるんだろう。実際グーグルhomeらと比較すると天気や提携アプリ操作の面ではスコアが高かったらしいから「最低限を極める」→「そのうち全体的に高める」が方針なんかな

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