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効率とは捨てること

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ず~っと私は捨てることが苦手だと思っていた。AかBか、となるとAもBもという性格なので。

でも、意識は別として、相対的に捉えたら、私は捨てることがそう苦手でもないようだ。

**********************全体会議の話から***************************

今日はタイトルで私の言いたいことを言いえたのですが、その説明と、なぜこういう話をするのか、説明したいと思います。

さて、まずは質問です。Case 1
全く同じアウトプットを5時間かけてやるのと10時間かけてやるのはどちらがよいのでしょうか?
5時間かけてやるほうがよいと皆さん迷わず思うことでしょう。

しかし、こういうケース、こういうケースとは、全く同じアウトプットというケースのことですが、現実にはほとんどないのが残念です。

それでは次の質問です。Case 2

10時間かけて100万円売上があがる仕事(A)と、100時間かけて10万円売上があがる仕事(B)が10個ずつあります。
どの仕事をしますか?

「効率」で考えると、10時間かけて100万円売上が上がる仕事だけをしているとよいでしょう。
100万円 * 10個 = 1,000万円   かかった時間100時間
時給  10万円

ところで100時間かけて10万円売上が上がる仕事も両方すると

100万円 * 10個 = 1,000万円   かかった時間100時間
10万円 * 10個 = 100万円   かかった時間1000時間
合計  1,100万円    かかった時間1,100時間
時給  1万円

となります。

先ほど言ったように、Aだけやれば、「効率」(時給で現わされます)がよいのはあきらかです。
しかし、この場合の効率というのは、Bという仕事を捨てることです。
Bが捨ててよい仕事だとすぐさま判断がつき、B以外にもオポチュニティがある、と思えばAだけやって、それ以外の時間を他にあてたほうがよいでしょうね。

両方やるべきだと思う人は、仕事がそれ以外にないのなら、売上の絶対量が増えるから、と答えるでしょう。おまけにBをすることで、Bにおける効率があがる方法が見つかったり、Cという新しいチャンスが見つかるかもしれないと思っているのでしょう。

効率の観点だけではなく、例えば、Bは社会的意義があるので、可能な限りやるべきだ、と思う人もいるかもしれません。

さて次のケース:Case 3に移りましょう。

10時間かけて80%の満足度があがる10万円の仕事があるとします。
さらにもう10時間かけると95%まで満足度があがるとします。
どちらの仕事をしますか?

売上が同じなら、効率を考え、80%の満足度でよい、と考える人もいます。
しかし、95%の満足度を得ることで、10万円の価値を顧客が認めてくれている、そうしないと、売上が下がるのではないか、と考える人もいるでしょう。
さらに事態は複雑ですね。

3つのCaseを例にあげて、言いたかったことをまとめます。

「効率」が大事であることは誰もが疑っていないことだと思います。
しかし、Case1なら誰もが同じ判断をできますが、実際の業務で効率をあげようとすると、必ず「捨てる」「何かをあきらめる」ことが発生します。
Case 2や3です。
実際にはこれらのケースのように定量化がしにくいので、判断がますます難しくなります。
実際の現場で「効率」が進まない理由の一つです。

「捨てる」「あきらめる」というのは重い判断です。どんなことにも必ず可能性が含まれ、その可能性を潰すことは勇気のいることです。
だからこそ、よりポジションの高い人が判断というか責任を取らなくてはいけない業務だと思います。
また、オペレーションを担当する人は、「失うものもあるけど、より得るものが多いと信じて、会社として判断しているのだ」と理解を高めて、進めていくことが大事です。

より効率を目指すのか、少々効率に目をつむっても絶対量の拡大を目指すのか、事業の性質によって違っていきます。同じ事業部でも、フェーズや時期によって異なってきます。

お陰様で仕事が順調に増えてきていますが、何をあきらめて、何をあきらめてはいけないのか、事業部長と方針をしっかり握ってください。

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発見は思いもかけない遊びの部分から生まれることがよくある。新しい芽が生まれる遊び心は残しながら、でも効率は求めて。

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