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どうしたらネットで力づけられたり、助けられたりするのでしょう?コミュニケーションを観察します。

実名を公開するのは恐いこと?

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「ネットは実名制にするべき」との発言+2ちゃんねるのコメント(痛いニュースより)を読みました。このサイトは2ちゃんねるで書き込まれたコメントをダイジェストにしているのですが、匿名性に関してさまざまな考察が読み取れます。

ネットに実名を公開することのリスクと、匿名によってもたらされるリスクという二つの軸があるということ。匿名が多数の中で実名を公開することがリスクなのであって、一斉に実名なら構わないのではという指摘もありました。また、いわゆる匿名vs実名かと思いきや、IP表示という方法がちらほらとコメントの中にあって、実名は出さないけれど法的責任や発言への責任を担保しましょうという動きが読み取れます。IPが表示されることに対して、同一IPからのなりすましができなくなることや、法的責任が発生したときに本人へ到達できることを以って、匿名性の弱点を補うということでしょう。書き込みの中には、一見暴言に見えますが、マスコミや組織に対して「名前を出したら?」という指摘もありました。(「○○社」「△△部長」と言った名乗り方は、役割仮名と呼ばれる、一種の匿名性です。)

特に目に付くのは、実名を公開し、情報が関連付けられることに対するものすごい抵抗感です。個人情報が明らかになってしまうことに対する恐怖心、予想されるリスクが多いことに驚きました。私自身は1995年以来自分のサイトは自分の名前で作っていて、検索して名前が出てくることも特に抵抗はなく困ったこともないのですが‥とは言え、自分の何もかもを晒す勇気はないので、クチコミサイトへの投稿や備忘的なブログは別の名前で書いていますが。恐怖心はありませんが、使い分けはできないと困るかも。

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