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商社マンの営業として33年間(うち海外生活21年間)、国内外で様々な体験をした。更に、アイデアマラソンのノートには、思いつきを書き続けて27年間、読者の参考になるエピソードや体験がたくさんある。今まで3年半、ITmediaのビジネスコラム「樋口健夫の笑うアイデア動かす発想」で毎週コラムを書き続けてきたが、私の体験や発想をさらに広く提供することが読者の参考になるはずと思い、ブログを開設することにした。一読されれば「読むワクチン」として、効果があるだろう。

若者よ、海外に飛び、海外で学べ!  その1 巻頭の檄

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若者よ、海外に飛び、海外で学べ!  その1 巻頭の檄

 

 これから何回か、海外で学び、海外で仕事をすることを、若者たちに勧める。

 私が学生たちによく言う言葉は、
「まさか、この大乱の時代、大学を4年で卒業する気ではあるまいな」である。


 できるだけ多くの大学生に、学生時代に、1年間でも、2年間でも海外留学を体験して欲しいと思っている。まだ円高のこの間に、海外体験を積んで欲しい。今が、まだ海外にでるチャンスだ。海外のどこかの大学で学んできて欲しい。
 世界漫遊も悪いとは思わないが、安全性からと知識、体験の濃度から考えると、あまりお勧めできない。つまり、世界漫遊は、時間対効果が小さい。時間が掛かりすぎて、漫遊の精神的影響が強すぎる。語学も、漫遊では散漫すぎて、洗練されない。
 世界には、すばらしい国々、美しい景色、多くの語学、すばらしい人々、優れた考え方や知恵、おいしい食べ物、そしてチャンスがたくさんあることを知って欲しいのだ。海外に出ると、一番よく理解できるのが、素晴らしい日本だ。もっともっと海外で学び、自分の信念を固めて、帰国して欲しい。

 学生時代の1年や2年は、人生の長さから見て、何ら問題ではない。それどころか、学生時代の長期海外経験は、人生に様々な効果を持っている。

① 人生のだし味を付ける
 人生のだし味を付ける。長い海外を体験し、帰国したあなたと一緒にいると、あなたの周りも、あなたの将来のパートナーや家族も、あなたという人物の味を楽しめる。
② 学力を付ける
これは、基礎の基。長期の一定期間海外にでるなら、その国の言葉を学んで欲しい。英語はどこへ行っても、必須で、英語を流ちょうに話せれば、これはすばらしいが、英語以外の、どんな言葉でも構わない。もう一つを、学んだら、もうあなたは誰にも負けない特殊技能を手に入れたことになる。その言葉が、現在の日本経済に関係が深い国の言葉であれば、なお良い。
③ 生涯の友人をつくる
 海外で学ぶ時、勉強からの知識以外に手に入れるべきは、海外の友達と恩師だ。もっと広く現地の知り合いだ。今や、ネットで、名前とメールアドレスが分かり、スカイプが使えれば、生涯連絡は取り合える。
④ 知識を深め、体験と度胸を鍛えよ
 どんな国に行っても、様々な知識を得て、色々な体験をすることができる。その知識と体験は、必ず仕事でも、人生でも役に立つ。誰とでも堂々と話ができて、自分の主張ができることは、国内でも、海外でもその重要性は変わらない。このタイプが今、一番日本で必要な人物だ。だ。
⑤ 海外青年協力隊
私は商社の海外駐在で19年間海外に生活していたが、その期間、どこの国にいても、ずっと付き合ってきたのが海外青年協力隊のメンバーだった。彼らが東南アジア、南西アジア、中近東、アフリカと体を張って、現地の人たちを助けてきたことが大きな親日の芽を出している。
⑥ 国内だけに囚われるな
日本の若者たちは、もっともっと海外で活躍してほしい。海外で学んでほしい。海外で働いてほしい。

 

 ちっぽけな日本に閉じこもって、就活に時間を取られるならば、海外で学ぶことの方がよほど面白い。私は大学の時に、2年自分で海外留学で飛び出した。45年前のことだ。

ポイント
1 どこの国に行くか
2 自由のある国、実力を理解してくれる国はどこか
3 自分の人生を掛けて学べる国はどこか

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