大災害との闘い 国連に常設の大災害救助部隊と国際災害救助機関の設置の提案
»
大災害との闘い (Fighting against Natural Disaster) 国連に常設の大災害救助部隊と国際災害救助機関の設置の提案 (Proposal for Permanent Formation of Rescue Team for Various Natural Disaster and International Rescue Organization Against Disasters)
今回の東日本大震災のような広域にわたる大災害は,日本でも数世紀以上に一度という頻度だろう。しかし、台風や小規模の洪水、地域的な地震災害、火山噴火災害などは、ほぼ毎年何かが起こっている。
世界を見渡すと、毎年毎年、いくつもどこかで、大災害が起こっている。大洪水、地震、津波、火山、台風やサイクロンやハリケーン、山林火災など、それらの被災国も多数に及んでいる。
今回の日本は、これらの自然災害の地震→津波→原発の事故と連鎖反応を起こしていること、これを何と呼ぶのだろうか。自然災害が起こした二次災害を何と呼ぶのだろうか。
このような災害の責任を自然災害によると言い切るのだろうか。
自然災害に対して、その被災国自身が、大災害に"即"対応して、被災者の救助、避難、援助をしようとするが、多くの国では経済的にも、組織的にも、技術的にも対応ができなかったり、極めて遅れてしまったりすることがある。
日本のようなまだ恵まれた経済国であっても、今回の東日本全般で、圧倒する破壊の自然災害には、2週間ほどは、情報も不明で、ほとんど動きが取れなかった。政府は、常に災害に対応する準備をしていなければならないが、起こってから、慌てて対策を立て始める。
毎年洪水を起こしているバングラデッシュのような国、広域の森林火災のインドネシアなどもあるが、もともと、災害はいくら災害が多い国でも、年に数度のことで、災害が発生した時に、それに常に即対応できる組織を作り上げることができない。
常設の災害救助隊を、常に十分な人数と資材と、即活動の準備をして、揃えている国は未だ無い。
課題1 どんな国でも、災害救助隊の組織作りは、即立ち上げることができない。その組織づくりを中央で考えている間に、どんどん被災者の内で助かるはずの被災者が死んでいく。
課題2 災害救助隊の決定後、派遣するまでに、資材、機材の準備をするための時間が掛っていく。この間にも、負傷者が死んでいく。
課題3 被災の現地に向かう交通手段や、通信手段がほぼどんな国でも、被災後はマヒしている。これによって、助かった被災者の難民たちは、食べ物も飲物も無く、悲惨な状態に置かれることが多い。
こうしている間に、せっかく無事に助かった高齢者、幼児・子供、病弱者たちが死んでいく。
課題4 医師や、看護師、医療関係の即対応となると、更に困難だ。
今回の日本でも、まさにこの状態のことが起こった。
ましてや、今回の津波の被災地は、まさに瓦礫の山であり、それら瓦礫の下に、災害の被災の直後は、まだまだ助かる人もたくさんいたはずだ。それらを発見し、救助する手段はまったくないままに、数日過ぎて、今回の日本の災害のように真冬に近い寒さの中で、津波に濡れて、夜間に凍死された人たちもたくさんいたのではないだろうか。
課題5 土木建設機械では、災害時の救助には使用するには限界がある。災害対策専用の土木重機械の開発が必要なのではないか。しかし、そのような重機械を一つの国が開発することは、不可能だし、開発したとしても、それだけの需要が一つの国にはない。→全世界で見ると、需要がまとまることもある。
こうして考えると、一つの解決策の形が見えてくる。
(1) 災害に即応するためには、全世界レベルで見れば、常に大災害が起こる、起こっていると考えてもよいのではないか。
(2) まずは人命の救助であるから、現地へ直行するのは、多数のヘリコプターであり、どこでも入っていける多目的オフロード車、救急のための医師団と医療設備である。
(3) そして、まだ救われていない被災者を一刻も早く被災地で発見し、救助する秒をあらそうほどの、交通手段の確保、発見手段の開発、被災者運搬手段、被災地での臨時の避難所の設営など、まだまだ開発しなければならないものがたくさんある。
このような状況に対して、私は、国連の中に、国際災害救助機関(International Rescue Organization for Natural Disasters)を組織してはどうかと考えた。
世界の主要なところに、拠点を置く。
たとえば、グローバルの主要な都市に、組織が常に災害救助隊と資材と交通運搬手段、医師群をそろえて、(ちょうど、私たちの消防署のように)控えて待つ。そして、災害が起こったら、ただちに、輸送機、高速艇、ヘリコプター群で、現地に向かう。これには国境を問わず行う。
災害の規模に応じて、世界中のこの組織の拠点からも、救助に向かう。必要な資材は、テントや医療器具、薬品、食品など、ほぼ毎回同じであるから、この機関は、常に十分な備蓄を所有している。独自に備蓄するものを開発することも行う。
医師群は、この救助機関が独自の教育機関を持ち、災害救助の医師群を揃えていく。多数のヘリコプターを機内に搭載して運ぶ特別の輸送機の開発も必要だ。また被災地で活躍する人体レーダー、被災地土木機械の開発なども、行う。
今回の、日本の体験から、この国際災害救助機関を日本が国連に提唱して、中心になって活動を開始してはどうだろうか。日本ほど適役はないと思う。
今回の東日本大震災のような広域にわたる大災害は,日本でも数世紀以上に一度という頻度だろう。しかし、台風や小規模の洪水、地域的な地震災害、火山噴火災害などは、ほぼ毎年何かが起こっている。
世界を見渡すと、毎年毎年、いくつもどこかで、大災害が起こっている。大洪水、地震、津波、火山、台風やサイクロンやハリケーン、山林火災など、それらの被災国も多数に及んでいる。
今回の日本は、これらの自然災害の地震→津波→原発の事故と連鎖反応を起こしていること、これを何と呼ぶのだろうか。自然災害が起こした二次災害を何と呼ぶのだろうか。
このような災害の責任を自然災害によると言い切るのだろうか。
自然災害に対して、その被災国自身が、大災害に"即"対応して、被災者の救助、避難、援助をしようとするが、多くの国では経済的にも、組織的にも、技術的にも対応ができなかったり、極めて遅れてしまったりすることがある。
日本のようなまだ恵まれた経済国であっても、今回の東日本全般で、圧倒する破壊の自然災害には、2週間ほどは、情報も不明で、ほとんど動きが取れなかった。政府は、常に災害に対応する準備をしていなければならないが、起こってから、慌てて対策を立て始める。
毎年洪水を起こしているバングラデッシュのような国、広域の森林火災のインドネシアなどもあるが、もともと、災害はいくら災害が多い国でも、年に数度のことで、災害が発生した時に、それに常に即対応できる組織を作り上げることができない。
常設の災害救助隊を、常に十分な人数と資材と、即活動の準備をして、揃えている国は未だ無い。
課題1 どんな国でも、災害救助隊の組織作りは、即立ち上げることができない。その組織づくりを中央で考えている間に、どんどん被災者の内で助かるはずの被災者が死んでいく。
課題2 災害救助隊の決定後、派遣するまでに、資材、機材の準備をするための時間が掛っていく。この間にも、負傷者が死んでいく。
課題3 被災の現地に向かう交通手段や、通信手段がほぼどんな国でも、被災後はマヒしている。これによって、助かった被災者の難民たちは、食べ物も飲物も無く、悲惨な状態に置かれることが多い。
こうしている間に、せっかく無事に助かった高齢者、幼児・子供、病弱者たちが死んでいく。
課題4 医師や、看護師、医療関係の即対応となると、更に困難だ。
今回の日本でも、まさにこの状態のことが起こった。
ましてや、今回の津波の被災地は、まさに瓦礫の山であり、それら瓦礫の下に、災害の被災の直後は、まだまだ助かる人もたくさんいたはずだ。それらを発見し、救助する手段はまったくないままに、数日過ぎて、今回の日本の災害のように真冬に近い寒さの中で、津波に濡れて、夜間に凍死された人たちもたくさんいたのではないだろうか。
課題5 土木建設機械では、災害時の救助には使用するには限界がある。災害対策専用の土木重機械の開発が必要なのではないか。しかし、そのような重機械を一つの国が開発することは、不可能だし、開発したとしても、それだけの需要が一つの国にはない。→全世界で見ると、需要がまとまることもある。
こうして考えると、一つの解決策の形が見えてくる。
(1) 災害に即応するためには、全世界レベルで見れば、常に大災害が起こる、起こっていると考えてもよいのではないか。
(2) まずは人命の救助であるから、現地へ直行するのは、多数のヘリコプターであり、どこでも入っていける多目的オフロード車、救急のための医師団と医療設備である。
(3) そして、まだ救われていない被災者を一刻も早く被災地で発見し、救助する秒をあらそうほどの、交通手段の確保、発見手段の開発、被災者運搬手段、被災地での臨時の避難所の設営など、まだまだ開発しなければならないものがたくさんある。
このような状況に対して、私は、国連の中に、国際災害救助機関(International Rescue Organization for Natural Disasters)を組織してはどうかと考えた。
世界の主要なところに、拠点を置く。
たとえば、グローバルの主要な都市に、組織が常に災害救助隊と資材と交通運搬手段、医師群をそろえて、(ちょうど、私たちの消防署のように)控えて待つ。そして、災害が起こったら、ただちに、輸送機、高速艇、ヘリコプター群で、現地に向かう。これには国境を問わず行う。
災害の規模に応じて、世界中のこの組織の拠点からも、救助に向かう。必要な資材は、テントや医療器具、薬品、食品など、ほぼ毎回同じであるから、この機関は、常に十分な備蓄を所有している。独自に備蓄するものを開発することも行う。
医師群は、この救助機関が独自の教育機関を持ち、災害救助の医師群を揃えていく。多数のヘリコプターを機内に搭載して運ぶ特別の輸送機の開発も必要だ。また被災地で活躍する人体レーダー、被災地土木機械の開発なども、行う。
今回の、日本の体験から、この国際災害救助機関を日本が国連に提唱して、中心になって活動を開始してはどうだろうか。日本ほど適役はないと思う。
SpecialPR