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商社マンの営業として33年間(うち海外生活21年間)、国内外で様々な体験をした。更に、アイデアマラソンのノートには、思いつきを書き続けて27年間、読者の参考になるエピソードや体験がたくさんある。今まで3年半、ITmediaのビジネスコラム「樋口健夫の笑うアイデア動かす発想」で毎週コラムを書き続けてきたが、私の体験や発想をさらに広く提供することが読者の参考になるはずと思い、ブログを開設することにした。一読されれば「読むワクチン」として、効果があるだろう。

津波との闘い(Challenge against Super-Tsunami)  その5 漁業を守れ、漁船を守れ スーパー津波に対抗できる漁船用の駐船タワーの提案(Protect Fishery. Protect Fishing Boat. Proposal for Construction of Fishing Boat Parking Tower Withstanding Super-Tsunami) (予想図付き)

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津波との闘い(Challenge against Super-Tsunami)   その5
漁業を守れ、漁船を守れ スーパー津波に対抗できる漁船用の駐船タワーの提案
(Protect Fishery. Protect Fishing Boat. Proposal for Construction of Fishing Boat Parking Tower Withstanding Super-Tsunami)

 大きな津波が大きな被害を起こすと、まずは人命で、避難すること、救助することだが、その後、被災者の住むところの確保が問題になる。そして、その後、どのように仕事を再開するのかが課題となる。

 大津波は三陸地方の多くの港の船を徹底的に破壊した。漁業に漁船は絶対に必要だ。漁船は高価だし、漁民にとって、漁船がどれだけ大切なものかは、想像を超えるだろう。
私は漁船の保険の条件は、よく分からないが、いずれにしても、今回の被災で、漁船を失ったり、フェリーや作業用の船など、多数が破壊されてしまったことは、漁業従事者にとって死活の問題であり、大きな社会損失でもある。

 三陸地方のように、数十年の間には、いつか大きな津波に襲われる可能性が非常に高い地域では、漁船を大津波から守る方法を考える必要がある。

 すでに、この「大津波と闘う」のシリーズの最初に、漁船の係留方法で、水面の上昇があっても、それに従って、船が上昇していき、船が前後左右で安定して繋留のロープで保たれるならば、津波にもある程度、耐えられるのではという素人の推測もした。

  更に、秘密の潜水艦基地のように漁船を停泊する船着き場を、津波が押し寄せてくる場合に完全に遮蔽してしまい、津波が上を通り過ぎるようにすることも可能かもしれない。しかし、その波止場の建設費用は、膨大となる。
  やはり常に大切な漁船などを、突然押し寄せる大津波から守るには、漁船も高所移転をさせて、毎日仕事が終われば、津波が及ばない高いところに漁船を保管しておくことが一番良いように考えた。そこで、考え付いたのが、「漁船用パーキングタワー」である。

2011-04-04 漁船用パーキングタワー.jpg

 漁船をエレベーターに載せて、津波の及ばない高さに駐船する。できるだけ漁船は規格に合わせて作り、このパーキングタワーで保管できるようにする。船の保管は、海面から15メートルより上に保管されることになる。

パーキングタワーの脚部は、海面から上の、約15mほどは、十分に衝撃に対応できるように鉄骨とコンクリートで補強されているので、大津波で流されてくる様々なものの衝撃にも対応できるようにしておく。漁船用のパーキングタワーは全自動で稼働する。

漁船の掃除や保守もすべて、エレベーターの保管されているところで行なうことができる。
こうして考えると、港にて使う車もすべてパーキングタワーに駐車することで、津波からの攻撃を避けることができる。船のパーキングと一緒に検討すればよいだろう。


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