CMSのシステムアップグレードとバージョンアップに違いがある
私は、オープンソースCMS Joomla(ジュームラ)のシステムアップグレード(古いシステムから新しいシステムにマイグレーション)を行っている。
一般的にシステムのバージョンアップとシステムアップグレードは同じように耳に響くがJoomlaに関しては、違う。
Joomlaは、今までシステムバージョン1.0、1.5、2.5とシステムのアップグレードをしてきている。
システムバージョン1.0は、1.0.15までバージョンアップされてシステムの寿命が来た。
システムバージョン1.5は、1.5.26までバージョンアップされてシステムの寿命が来ている。
システムバージョン2.5は、2.5.6まで来て現在に至っている。
システムバージョン1.0と1.5では、システムのアーキテクチャーが変わったため古いシステムから新しいシステムにマイグレーションする作業が発生している。これは、簡単にはいかない作業で1.0と1.5のシステムに熟知していないとうまくいかない。
同様に1.5から2.5も大幅なシステムのアーキテクチャーが変更されているため、マイグレーション作業が発生する。この場合も1.5と2.5のシステムに慣れていないと失敗する。
Joomlaのシステムコアが変わらないでその回りだけの変更ならば、システムのバージョンアップで済むのだが、コアやデータベース構造が変わると古いシステムで構築されたサイトのデータや構造を簡単に新しいシステムにマイグレーション出来ない。
このような問題は、Joomlaだけでなく他のCMSでも発生しているらしい。
現在、Joomla 1.5のバージョンで構築されたサイトが世界中に沢山ある。多くのJoomlaサイト構築会社は、Joomla 2.5にマイグレーションする作業に追われている。既に、Joomla 1.5の開発が終了しているため、今後のシステムサポートがない状態に成っている。
そのため、商用サイトでJoomla 1.5を使っている会社は、近いうちにJoomla 2.5にマイグレーションする必要がある。
Joomla 1.5から2.5にマイグレーションする専用モジュールがJoomla.orgのエクステンションサイトにあるのだが、どれも完全とはいえない。というか、サイト構築でいろいろな違いがあるからだ。そのため、クライアントのサイトを構築した会社がマイグレーション作業を行うことに成るのだが、ページ数が沢山あるサイトや複雑なサイトほど、色々な問題に遭遇する。
全く同じようなサイトにJoomla 1.5のサイトを2.5で作れない可能性がある。Joomla 2.5の基本的な機能で変更があるからだ。それ故、クライアントにはサイトの再構築とリニューアルに等しいという認識に立って頂かないとマイグレーションが出来なくなる。
Joomlaに慣れているユーザーが自分のJoomla 1.5サイトを2.5にマイグレーションしたならば、私が言っていることがよく分かると思う。
Joomla.orgのサイトもJoomla 1.5から2.5にマイグレーションしている。たぶん、色々な問題を解決しながらマイグレーションを完了したのだろう。
ページ数が少ないJoomla 1.5サイトやメニュー構造や機能の面で凝っていなければ、Joomla2.5へのマイグレーションはそれほど難しくないかもしれない。
Joomla 1.5サイトでJoomla2.5にマイグレーションする必要がある場合は、一度、Goyat LLCのJoomla2.5マイグレーションサービスをご検討ください。